つみたて投資

3つの図表から見る「つみたて投資」の真実とは?

2023年3月3日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。 

以下の図表はいずれも星野泰平さんの書籍、
半値になっても儲かる「つみたて投資」』(講談社+α新書)からの引用です。

 

 

 


いいですね・・

春真っ盛りの暖かな空気を吸い込んで、すべては順調です。

 

なにしろ10年間つみたて投資を続ける中で、
積み立てた投資信託の「価格」が
右肩上がりで伸びてくれましたから(^^)

 

でも、実は
このような価格推移は、

つみたて投資にとっては
あまり「おいしく」ありません。

 

 

実際のところ、
月1万円、10年間つみたてを継続して、
投資元本120万円に対して、

あなたのつみたて投資の成績は・・「167万円」

 

 

・・思ったほど、増えないのです。

 

 

 

 

いっぽう、
つみたて当初から空は曇天に覆われ、
秋雷が鳴り響き、つむじ風が吹いて温度も下がり、

 

あなたの投資も真っ逆さまに・・。

 

 

 

 

あなたがつみたて投資をしている投資信託は、
最初の価格1万円からずるずると下がり続け、

5年目にはついに
2000円まで暴落します(-_-;)

 

その後、「後半」は持ち直したものの、
10年つみたてを続けて、
投資信託の価格は(結局、)最初の10000円に戻しただけです。

 

 

・・ひどくないですか?

 

 

でも実際
月1万円、10年間つみたてを継続したら、
投資元本120万円に対して、

あなたのつみたて投資の成績は?

・・「241万円」に。

 

えっ!?

 

 

 

そんなに増えるのですね。

 

 

実際、上記のように、
つみたての途上で
投資信託の価格が『大いに』下がってくれたほうが、

つみたて投資にとっては(実は)実入りが大きくなります。

 

 

では、です。

 

「前半」は大いに価格が上がって、「後半」は価格がだだ下がりになってしまったら・・どうでしょう?

 

 

 

 

この場合、投資元本120万円に対して、

あなたのつみたて投資の成績は?

・・「88万円」になってしまいます。 マイナスです。

 

 

 

 


つまり、つみたて投資においては、

『上がってから・下がる』より、『大いに下がってから・上がってくれた』ほうが良いわけです。

 

20年の積立投資なら、240回に分けて毎月「少しずつ」ファンドを買っていくわけですから、2年間積立を続けて「うわぁ、マイナスだ!」と落ち込むことにはほとんど意味がありません。

なぜなら、まだ 24回/240回 だからです。

 

ココ、伝わっていますか?

 

 

 

つみたて投資では、
『口数』を稼ぐこと、
そして投資の後半、または終盤で『価格』がそれなりに戻ってくれることが重要になります。

 

つみたて投資を続けていると、マーケットは挑むものではなく、受容するものだと少しずつ実感されてくるはず。

 

 

最後に、くれぐれもお忘れなきよう・・・、投資信託そのものの『成績』と、あなたのつみたて投資の『成績』は、まったく『別物』です!

 

カテゴリ:つみたて投資

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