リタイアメント・資産の取り崩し

投資のインプットとアウトプットの関係

2023年2月15日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

忙しい世の中ですが、
逐一さまざまな情報を仕入れることは重要です。

すなわち『インプット』


しかし、その情報をどう解釈し、
自分の生活(もしくは仕事)にどう生かすかは、あなたの器量にかかっています。

これが『アウトプット』。

 

インプットとは「吸収」であり、
アウトプットは「産み」(創造)の作業です。

 

 



もちろん、インプットそのものにも、
面白みや楽しみはありますが、

究極的に言えば、
⇒ インプットは『アウトプット』のために存在するとわたしは思います。



ちょっと概念的かもしれませんが、
投資にも「インプット」と「アウトプット」があります。

 

すなわち、
〇 お金を増やす行為は『インプット』。
〇 お金を使う行為が『アウトプット』です。

 

『インプット』 ⇒ 『アウトプット』

ベクトルは左から右です(^^)


人がお金を貯め、増やすのは?

最終的に、それを「使う」ためです。

 

お金を貯めるとは、
いわゆる Save であり、
どんな人でもそのやり方、方法は似たり寄ったりになるでしょう。

 

つまり「お金を貯める」行為は普遍的であるわけです。

 

 

お金を増やすも、
実にさまざまなやり方がありますが、

万人にとって取り組みやすく(かつ)続けやすい方法論でいえば、『長期・分散・積立』という王道のやり方が確立されつつあります。

 

つまり「お金を増やす」行為も、普遍的になりつつあるのです。

 

 

 



 

いっぽうお金を使う行為は?

固定費であるインフラ部分を除けば、
人によってその様相、中身がずいぶん違ってきます。

すなわちお金の使い方そのものに『個性』がにじみ出るわけです。



わたしはたまたまFP(ファイナンシャルプランナー)という仕事をしていますが、

 

お金の『インプット』に終始して、
「生み出す行為」であるアウトプット、
すなわちお金の使い方に無頓着な人が多いと感じます。
また、上記の前提である、資産を取り崩すことそのものにも躊躇してしまう、取り組めない人もけっこう多いのです。

 

 

あなたが人生で『お金』と長く付き合う中で、『お金』がメインステージに出て主役になるのは、本当「アウトプットの段階」⇒(お金を使う)です。

 

 

しかし、不思議なことに「アウトプット」にはなぜか スポットライト が当たりません。いつも注目されるのは、どう貯めるか、どう増やすかのほうなのです。

 

ちょっとヘンだと思いませんか?




また、今日の社会ではどうしても、
「アウトプット」を数量的に見てしまいがちです。

すなわち、
「長生きで → 使うお金の量が → 多くなるよ」

「じゃあ今から増やす量を → 頑張らなきゃ!」みたいな。

 

 

 

 

もちろん、増やすというインプットそのものは重要です。

現に人生の間口が広がり、さまざまな選択肢を増やしてくれるのが投資(お金を増やすほう)の『役割』ですから。



<それでも、増やすはインプットに過ぎないのです。>

 

 

ほんとうに大切なこと・・
それは量としてお金を見るのではなく、
「何にお金を使っていきたいのか?」という質(定性)の探求でしょう。

 

わたしは地方に移住して以来、
「量」のみでインプット、アウトプットを計るのはちょっとおかしいのでは?と感じ始めました。

 

単に金額ベースで「お金を○○○万円まで増やさないとダメ」→「老後の生活では最低○○○万円必要だから!」みたいな思考は画一的と言わざるを得ません。

 

どこでどんな暮らしを実践していくのか?

果たして65歳になったらワーク(仕事)はまったくしなくなるのか? 

あなたがあなた自身に問うてみる必要があります。

 

 

 

 

お金を増やすという「前半戦」と、
いかに有意義にお金を使うかという「後半戦」を合わせて『個人の投資』であると、わたしは思うのです。

 

くれぐれも、
インプット『吸収』に夢中で、
アウトプット『生み出す』ほうは道半ばだった・・ということにならないようお気を付けください!


資産を取り崩すことそのものに躊躇してしまう人はこちらをどうぞ。

 

 

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