投資の発想法

どうして世の中はおよそ80年周期で変わるのか?

2023年2月8日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

小さな変化はノイズのようなもの。
したがって短期の市場変動を追ってもキリがありません。

 

些細な変化に心が囚われてしまうと、
「大きなうねり」を見逃すことになります。

 

 

幸い資産市場も、
それを取り巻く世界の経済も、
そして世の中そのものも、

長大な歴史を有しています。

 

その歴史は単に長いだけでなく、
「大きなうねり」を何度も繰り返しています。

周期、と呼ばれるものです。

 

 

 

 

例えば、日本の歴史です。

おおよそ80年周期で
「大きなうねり」は起こっています。

 

 

1868年(明治維新)
 ↓  77年
1945年(終戦)
 ↓  77年(80年)
2022年 2025年?

 

 

1868年の明治維新の80年前は?

 ↓

『1788年』でした。

 

実は1782年から1788年にかけて、
火山爆発等による異常気象、冷害によって「大飢饉」が発生しています。
「天明の大飢饉」です)

 

この飢饉が遠因となって「百姓一揆」などが起こり、社会が不安定化しました。

 

 

アメリカはどうでしょうか?

 

 

 

 

 

1776年 アメリカ合衆国独立
1787年 合衆国憲法制定
  ↓ 74年
1861年 南北戦争
1865年 南北戦争終結
  ↓ 80年
1945年 第二次世界大戦終結
  ↓ 80年
 2025年?

 

 

歴史学者によれば、
おおよそ80年の『ビッグサイクル』も、大きく4つの時期に区分できるのだそう。

 

 

それにしてもどうして
おおよそ『80年の周期』で、
歴史は大きな転換点を迎えるのでしょうか?

 

カンタンです。

ヒトが入れ替わるためです。

 

 

少し突飛な発想ですが、
お付き合いください。

今、2023年の2月8日から
120年経った世の中に、

あなたも、わたしも、存在していません。

 

それどころか、
こんにち生きているほとんど全ての人が、
120年後には死んで存在していません。

 

つまり?

 

 

つまり、
ヒトがごっそり入れ替わるわけです、120年後には。

 

 

 

 

120年後の、そのまた次の120年後も同じです。

 

これは歴然とした事実であり、
人の歴史がダイナミズムを有する根本理由でもあります。

 

(昔は平均寿命が今より短かったため、
「80年」もすれば、ヒトはおおかた入れ替わっていました。)

 

 

『生きる人』が入れ替われば、
ヒトはまったく異なる時代背景を持つ人になります。

 

どんな情報を求め、
どこに生きる術を見出すのか、
根本の価値観すら、違ってくる可能性があります。

 

このような「新陳代謝」を幾度も幾度も積み重ね、ヒトは歴史を紡いできたわけです。

 

これが、
『進歩』と呼ばれる現象です。

 

 

 

 

冒頭の80年周期では、

 

1868年(明治維新)
 ↓  77年
1945年(終戦)
 ↓  77年(80年)
2022年 2025年?

 

と記しましたが、

 

ヒトの寿命が延びているため、
終戦から数えた『大きな変革期』は後ろ倒しになるかもしれません。

 

それでも、
「潮流の大変化」不可避的に起こることでしょう。

 

 

日本にしろ、
アメリカにしろ、

第二次世界大戦終結から
間もなく80年を迎えるということは、

およそ80年周期の「第4のサイクル」の終焉が近いということです。

 

大きな節目は
多少後ろ倒しになる可能性があります。

 

 

それでも、
次の『ビッグサイクル』がどう転じるかの、私たちは瀬戸際に居るといえるでしょう。

 

 

 

 

ここ数年を振り返ってみてください。

私たちはパンデミックによって、
地理的に閉じ込められました。

 

また戦争が起きたことで、

自由貿易にウォール(壁)ができ、安全保障にコストがかかるようになっています。
あるいは、供給側の目詰まりによってインフレが高進し、

 

・グローバルで
・安価で
・自由なヒト、カネ、モノの行き来が
『停滞』し始めています。

 

 

 

おそらくこれから数年が、

 

・高コストで
・反グローバル=地域主義・ブロック経済で、
・ヒト、カネ、モノの行き来が『制限』されてしまう。

 

そういう世の中になるか否かの「試金石の期間」になるのではないでしょうか?

 

 

 

 

そのヒントは、
株式市場のアップダウンに隠されています。

 

マーケットが上昇基調を取り戻せば、
中期的に

 

・グローバルで
・安価で
・自由なヒト、カネ、モノの行き来を

 

市場が『楽観視』している証左となるでしょう。

 

 

逆にマーケットの下落が続くようであれば、

 

・高コストで
・反グローバルで
・ヒト、カネ、モノの行き来が『制限』されてしまう経済を

 


市場が『予見』していることになります。

 

カギを握るのは「物価」でしょう。

インフレの中進が続いてしまうと、
それは根強いトレンドになる可能性があります。

 

カテゴリ:投資の発想法

おすすめの記事