インデックス投資全般

携帯電話とインデックスファンド

2023年1月23日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まずは『スマホ』の用語解説から。

Sweep ON(スイープオン)機能とは?

 

スマートフォンのディスプレイ表示が消えている時、タッチパネルを指でスライドさせることで、ディスプレイを表示できる機能のこと。

 

フム。

 

毎日スマホでやっていることですねw

 

 

 

 

この、『指でスライドさせる』という発想を、

iPhoneの開発担当者は当初、
飛行機の化粧室のドアから得たらしいです。

 

 

 

たしかに(スライドだ・・)

 

 

ところで携帯電話の元祖、
―路上で通話ができる最初の電話機―は、

1973年マーティン・クーパー氏によって作られました。

 

当時44歳だったクーパー氏は
ニューヨークの路上で
最初の携帯電話のプロトタイプを使用しました。

 

 

 

写真は別にカラーでも良かったのでは?

 

 

その2年後の1975年、
『投資のフィールド』でも大胆な提案が飛び出します。

 

『敗者のゲーム』の著者として有名な
チャールス・ エリス氏が

フィナンシャル・アナリスト・ジャーナル誌に掲載した有名な論文“THE LOSER S GAME”(敗者のゲーム)の中で、

 

もし運用者が市場に勝てないのであれば、市場に加わることを考えるべき。インデックスファンドはその一つの方法だ。

 

と唱えました。

 

 

 

 

その呼びかけに応えるように、
初の個人投資家向け『インデックスファンド』を立ち上げたのが、バンガード社の創設者、ジョン・C・ボーグルです。

1976年でした。

 

 

携帯電話にも、投資信託にも、
「歴史」という名の
時間的経過(プロセス)が存在します。

 

 

バンガード社が立ち上げたインデックスファンド、
「First Index Investment Trust」は

 

1.購入時手数料をゼロとし、
2.運用会社自らが直接ファンドを販売し、
3.運用管理費用を低く抑えること を旨としました。

 

 

上記1~3はいったい何を意図しているのでしょう? 

 

時間を取って一緒に考えてみませんか?

 

 

上記1~3は、投資信託という商品が
はじめて「消費者」の側を向き、

「これからはまっとうなサービス業になります!」と宣言したことに他なりません。

 

 

ファンドという商品がはじめて
『マス・プロダクト』を目指した瞬間でした。

 

 

しかし、あまりにも革新的だったために、資産運用業界からは(インデックスファンドの登場は)黙殺されます。

 

 

時は流れ1990年代です・・。

 

 

携帯電話のほうが先に
『マス・プロダクト』として花開きます。

(わたしも1997年にはドコモの携帯を持っていたような。)

 

 

以下は2005年のクリスマスの広告写真です。

 

 

 

こんなにたくさん種類があったのですね。

 

(でも)すでにどこかノスタルジー(郷愁)を感じませんか?

 

 

わずか17年前のことですが、

上記写真と
私たちが今日愛用するテクノロジーとでは、
すでに大きな「差」が存在するためです。

上記写真はすでに「旧世代」に属しています。

 

 

続いて『インデックスファンド』です。

 

「パレット」(インデックスファンドシリーズ)
「MONEYKitスタンダード」(インデックスファンド)
「PRUマーケット・パフォーマーシリーズ」
「年金積立シリーズ」
「STAMシリーズ」(インデックスファンド)
「eMAXISシリーズ」
「ファンズアイ」(Funds-i)シリーズ

 

 

インデックスファンドに詳しい「あなた」なら、上記インデックスファンドシリーズの名前を聞いて、ノスタルジー(郷愁)を覚えるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

最後の「Funds-i」というインデックスシリーズでも、その登場は2010年のこと。
2023年現在の、
配当込み指数との連動を目指す超低コスト・インデックスファンド群と比べると、『旧世代感』が否めません。

 

インデックスファンドでも、
「旧世代」と「新世代」の間では大きな違いが存在するのです。

 

 

ところで、携帯電話の未来はどうなるのでしょう?
おそらく10年内で
スマホは「持つ」ものから「付ける」ものに変化を遂げることでしょう。

 

インデックスファンドもまだまだ「進化」出来るはずです。

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