100年ライフプラン, リタイアメント・資産の取り崩し

セルフ・リーマンショック!(両学長の動画から学んだ、個人のライフプランニングの裏側)

2022年12月26日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

今年は「書籍」を出させていただく中で、
嬉しいことがいくつかありました。

その一つが、
たびたび視聴させていただいている
リベ大の両学長の動画に、拙著が紹介されたことです。

 

 

 

とても光栄に思っています(^^)

 

上記動画の中で、
特に印象的だったのが
『セルフ・リーマンショック!』という言葉。

これだけ聞くと
「えっ、何のこと?」と思ってしまいますが、

実は、
個人のマネープランニングの『急所』を突くことばなのです。

 

 

 

 

学長は動画のラスト近くでこう言われました。

 

たとえば1000万円投資して3000万円にしたのに、
500万円しか使わないで寿命が訪れた。

 

 

投資元本に対して評価額は3倍になったけれど、
投資元本に対して使った額は50%だけ。

 

 

実質的に半分の価値しか使っていない。

 

 

→これはもう大暴落。
ちょっとしたセルフリーマンショック状態です(笑)

 

なるほど・・。

とてもユニークな発想だと思いませんか?

 

 

増えたお金のボリュームの大きさと、
実際に使えたお金の大きさを
『分けて』捉えているわけです。

 

 

人間「ひとり」の一生は儚いものです。
振り返ればあっという間。

 

お金をたくさん増やすことと、
お金を有意義に使うことを、

頭の中の「右」と「左」で
それぞれ違うタスクとして認識しないと、宝の持ち腐れになる可能性があります・・。

 

 

あなたもわたしも、
投資に出会って間もない頃は、

老後の自分の生活を想い、
また日本の社会保障の危うさを憂いて、

自分の人生を支えるために、
『お金を増やすこと』を頑張ろうと思いました。

 

 

 

 

それ自体は
素晴らしいことです。

 

が、
いつの間にか、
『お金を増やすこと』自体が目的化してしまうことが往々にあります。

 

 

あなたの1000万円が
たとえ3000万円になっても、それは・・?

お金という『資源』が増えただけ。

 

石油という『資源』もそうですが、
たとえ60万バレルの石油が手元にあっても、

それを精製し、
さまざまな用途に(じっさい)使わなければ、

石油 = ただの巨大な油(あぶら)です。

 

 

同様に、
デジタルの数字上で
『3000万円』の資源がじっさい存在しても、

あなたが采配して、
それを実際に取り崩し、使っていかなければ(それは)絵に描いた餅です。

 

 

 

 

もちろん現代において
資産を増やすことは重要です。

必須のスキルとも云えます。

しかしそれは『手段』に過ぎません。

 

 

仮にあなたが「目標とする資産額」
1億円に到達したとして、

ヤッター!
目標額達成だ!

と喜ばれる気持ちは分かりますが、

 

「数字上」の目標額(あるいは達成額)は、
個人のマネープランニングにおいては、

人生実践の「通行手形」に過ぎないのです。

『資源』が増えただけ。。

 

 

実は資産を「1億円」にまで増やすことそのものより、
その「1億円」
残された人生時間の中で
どのように用いるかという実践のほうが、何倍も難しいです。

 

 

そして、
資産を持つことの「意義」「深み」というものは(実は)、

どのように用いるかと考え始める時から生じるものです。

 

 

 

 

お金の増やし方は「普遍的」。
お金の使い方は「個別的」な行為です。

 

 

(ところで、)格安スマホに乗り換えられたのですね?
素晴らしい。

SMTグローバル株式インデックスオープンから、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスにお引っ越し出来たのですね。

素晴らしい。

 

無駄な終身保険を解約することも、
月々5万円の積立金額を死守していることも、

このブログを今まさに読んでいることも、

みんなみんな、
資産形成のための『インプット』です。

 

 

じゃあ、資産形成の『アウトプット』とは?

 

何でしょう・・?

 

あなたのお金を
「デジタルの数字」から、

あなたの暮らし、
人生を具現化するために実際に『使っていくこと』。

決してインプットだけで終わらせないようにしましょう。

カテゴリ:100年ライフプラン, リタイアメント・資産の取り崩し

おすすめの記事