その他・雑記

冬は下を向いて歩こう!(「手袋」の文化人類学的考察。)

2022年12月15日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

今日は投資とは関係がないお話です。

 

東京に住んでいた頃、
印象的な風景がありました。

朝の出勤途中、
コンビニでコーヒーを買います。

そのすぐ隣で、
夜勤明けでビールを買う人もいるのです。

 

 

「おはようございます。」と「お疲れさま。」が交錯する姿。

 

なんだか都会的だと思いませんか?

 

 

もちろん他にも東京の風景はあります。

〇 ランチの行列の長さ。
〇 規則正しく信号を守る大勢の人。

〇 列車がホームを過ぎ去ったと思ったら、またすぐにやって来る山手線も印象的でした。

 

しかし東京の、
『冬の光景』といえば、

真っ先に「手袋」を思い出します。

 

東京では本当によく「手袋」が落ちていました。
それもなぜか『片方』。。

 

 

 

 

今日ちょっとヒマな人は、
Twitterで
#片手袋と検索してみてください。

 

 

 

 

 

片手袋は、
時に不在の記しであり、時に寓意でもあります。

そこに在る手袋は、何かを訴えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、手袋の所有者を思い起こさせ、
それは、手袋が落ちた瞬間のことを思い起こさせます。

(と同時に、誰かが拾ってそこに置いたという「親切心」も想起させるのです)

 

 

「持ち主の人は思い出したら、きっと探しに来るはずだから、もとの場所にあるのがいちばん探しやすいはず。」

という思いやりさえ感じさせる片手袋もあります。

 

 

 

 

 

そんなわたしですが、
冬が終わると片手袋のことなどすっかり忘れてしまいます。

 

が、しかし、いつなんどきも「片手袋」のことを想っている人がいます。

片手袋研究家の石井公二さんです。

 

以下、石井さんが運営されているサイトです。

 

 

スゴイですね。

 

アートというか、
社会研究というか、もはや文化人類学ですw

 

本まで出版されているのです。

 

 

 

サイト「片手袋大全」より引用いたします。

 

片手袋に気付いている方々も、大抵落し物のイメージがあると思います。

 

 

勿論それは正しいのですが、片手袋にはもう一種類あります。それは“拾われ物”としての片手袋です。

 

 

 

落ちている手袋を拾った誰かが、落とし主が見付けやすいように目立つ場所に置いてあげる。

 

そうやって生まれた片手袋も、特に冬場などはまちのいたるところで見掛けます。

 

 

ちなみに落ちている片手袋を「放置型」(写真左)、拾われた片手袋を「介入型」(写真右)と呼んでいます。

 

上記写真をご覧になりたい方はこちら

 

 

石井さんによると、
片手袋マニアは日本だけでなく、世界中にいるのだそう。

 

神は細部に宿る。

 

そして今日のブログは、
歴代稀に見るマニアックさを有する事を自負しております(笑)

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