インデックス投資は、ヘンな人が行うヘンな投資?
2022年11月24日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あなたは小学校の時から頑張ってきたはずです。
短距離走にしても、
任天堂のゲームにしても、
二学期の期末試験にしても、
一所懸命がんばる中で、
少しは人に勝ちたいとか、
「まあ、平均以上はキープしたいなぁ」とか、
そういう気持ちになっていたはず。
人(平均)よりは多少優れていたい、
(平均よりは)ましな成績を上げたいというのは、とても自然な感情でしょう。
ところで、
投資の世界では
利益なのか損失なのかが
「数字」をもって如実に出てしまいます。
ところが、です。
実に多様でたくさんの人が「株式マーケット」に参加し、
その中で実に多くの時間が経過すると、
ぽつぽつと『物好きな人』も現れてくるもので。
広大な株式市場の中で銘柄を見比べ、精査し、
より利益が上がりそうな会社を選んで売買する。そしてまた銘柄をピックアップする・・、
このような数多の投資家の一連の作業を、
ただぼぉーっと眺めているような人です。
その人たちは
自分を投資の『主人公』には置かず、
大勢のライバルたちの「成績の総和」=「平均」をなぞることだけでOKと開き直っているのです。
ヘンな人です。
それがインデックス投資家です(^^)
後出しジャンケンであるとか、
フリーライダー(ただ乗りする人)であるとか、
いろいろ酷評されることも多いインデックス投資ですが、一見かんたんそうに見えて(実は)難しいのです。
「平均をなぞることが出来ればOK」というのは、ずいぶんハードルが低い投資でしょう。
(中学3年生くらいの頭があれば理解できます。)
なので、
大学まで出て30代、40代になっているあなたは、
「もっとベターなやり方があるのではないの?」と思い始めるのです。
その『誘惑』に
なびかないようにするのがまず大変・・。
インデックス投資は、
人(平均)よりは多少優れていたいとか、
(平均よりは)ましな成績を上げたいとか、
真ん中よりはちょっと上の地点に居たいとか、
そういう「考え方」そのものを放棄しています。
おまけに、
(平均をなぞるだけですから、)
投資の細かい勉強をする必要がありません。
詳しい用語や、日々の株式市場の市況や、たくさんの個別株の名前を知らなくても投資ができるのです。
労力がかからない投資なのです。 あくび。↓
ヘンな言い方ですが、
インデックス投資は
(そもそも)投資にあまり興味がなく、
上がった下がった、勝った負けたという短期の動向にも関心が湧かない、
のんびりマイペースの、
投資から遠い場所にいる人にピッタリの方法なのです。
(あくまで長期で見た場合ですが、)
「平均」に追随するだけで、プラスの成績(それなりの良い成績)が期待できるなんて、ちょっと詐欺っぽい感じさえします。
仕事や家事、育児、介護などで忙しい人が、
投資の細かい仕組みを知らなくても、
将来に向けた資産形成ができるというのが、インデックス投資の「特徴」。
ですので、
「去年からインデックス投資を始めました!」という人が、
YouTubeを観まくり、noteでさまざまなブログを読み漁り、また新しい書籍をせっせと買い込んで勉強に勤しむというのは、ホントは本末転倒なのです。
なぜなら、
インデックスファンドは
詳しい勉強を必要としないツールであるためです。
カテゴリ:インデックス投資全般