100年ライフプラン

幾つもの偶然が重なって、奇跡のように投資に興味を持ったあなたへ

2022年11月13日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画
「シェルタリング・スカイ」が好きで、

特にラストの
ポール・ボウルズ(原作者)が呟く台詞は何度も諳んじています。

 

ちょっとご紹介していいですか?

 

 

(以下、意訳)

 

人はいつ死ぬか知らされていない為、
機会は無尽蔵にあると思っている。

 

が、すべてはそう何度も起こることではない。
(じっさい、とても少ない回数しか起こらない)

 

 

自分を形作ってくれた、
子どもの頃のあの午後の出来事を、あなたは人生の中であと何度思い出すだろう。

 

せいぜい4、5回程度だ。

 

 

 

これから先、満月が昇る姿を何度目にすることだろう。
せいぜい20回くらい。

 

 

でもそれは無限に訪れると思えてしまうのだ。

 

 

 

 

 

かつてセミナーを定期的に開催していた頃、

お客さまのリアクションの中で
『決意に満ちた表情』を垣間見ることがありました。

 

何かに興味を持ち、
その概略を知るようになっても、

実際それを「始める」までには、
幾つものハードルを越える必要があります。

 

 

『決意に満ちた表情』とはまさに、
「わたしはハードルを越えて
ここまでやって来ましたよ!」
「投資について学んでいます。
今、投資を始める決意を固めています!」
というような表情なのです。

 

(それを拝見するわたしは、
身が引き締まるような気持ちになります)

 

 

お客様が決意を固めるまでには、

幾つもの「偶然の糸」が重なり、
その糸が「風」を起こして、そして心を揺さぶるわけです。

 

その「風」を必然と感じて、

「よし、始めてみよう」と
実際に「手」と「足」を動かし前に進んでみる・・

 

対象が何であれ、
そのプロセスは尊いものです。

 

 

 

 

では、最初の「偶然の糸」は一体どこにあるのでしょう。

それはもう、無尽蔵に転がっています。

 

 

いつもはバス通勤なのに、
前日の夜、パートナーと喧嘩してしまい、
よく眠れずに早起きして、
その日に限って
遠くの地下鉄の駅まで歩いて、
乗った車両の中で偶然、
『初心者向けの積立投資の本』の中吊り広告を目にした、とか。

 

 

私たちは毎日毎日「偶然の糸」を目にしながら、
そのほとんどを「必然の糸」とは結び付けず、
漫然と時をやり過ごしているかもしれないわけです。

 

ですから、

 

幾つもの偶然が重なって、奇跡のように投資に興味を持ったあなたへ。

 

ありがとうございます(^^)

 

 

 

もしかすると、
今『行動』を起こしてもいいかな。と感じていますよね?

でもその気持ちと同じくらい、
「本当に今始めても大丈夫なの?」とも思ってしまいます。

 

私たちは始める理由より、
『今始めなくてもいいやという理由』を見つけるほうが得意な生き物ですからw

 

 

・今でなくてもいいや。

 

・もうちょっと待っていよう。
(そうすれば環境がより良くなるかもしれないし。)

 

・もう少しお金が出来てから始めよう。

 

・機会がなくなってしまうわけじゃないし。
いずれやるべき事としてリストに載せておこう。

 

フム。

お気持ちはすごく分かります。

 

 

人生100年時代ですから、
『機会』は無尽蔵にあるように思えますし。

 

しかしながら、
冒頭のポール・ボウルズの台詞も(また)真なりと思いませんか?

 

 

 

 

 

実のところ
ふつうの人にとって、
「何かを始める!」と迫られるような決断は、人生の中でそんなに多いわけではありません。

 

転職先を決定したり、
3800万円のローンを組むことに比べれば、まあ、たかが投資なのです。

 

「小さく始めて、」
「いつでも撤退できるのが」
つみたて投資の良いところです。

 

今すぐ、始めてみましょう。

 

 

 

 

・SBI証券か楽天証券を選んで、
・出来れば「つみたてNISA」という窓口で、
・月1000円や月5000円程度の『少額』で始めてみましょう。

・コストの低いバランスファンドや、
全世界株式型のインデックスファンドを選びましょう。

 

最初から「完全なアンサー」を求めないこと。

 

あなたが何歳であろうと、
人として大切なことは、
新たな事象に対する「知的好奇心」なのだとわたしは思います。

 

「偶然の糸」を手繰り寄せ、
ここまで辿り着かれたこと自体、素晴らしいことなのです。

 

 

 

 

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