NISA活用法

2023年からは「一般NISA」⇒「つみたてNISA」にスイッチしませんか?

2022年9月30日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

毎年12月に
自民党の税制調査会というところが
実質来年度の「税制改正」の骨子を決定します。

今回は現職の総理大臣が
NISAの恒久化を表明しているくらいなので、
大きな改正があると思われます。

 


が、予算を牛耳る財務省の抵抗も侮れません。

 

わたしの予想ですか? 
わたしの予想は、

 

〇 NISA制度そのものの「恒久化」は実現。

しかし、

 

〇 非課税期間(一般NISA(5年)つみたてNISA(20年))は変わらず。

というものです。

 


NISAの制度そのものが
「時限」ではなく『恒久化』されれば、それだけで大きな前進ではあります。


現実的な話になりますが、
「非課税期間」を恒久化することには、
財務省の強い抵抗が予想されます。


もちろんわたしの予想が
『良いほうに』外れてくれれば、みんなハッピーになります!

ですので本日は
「もしも上記の予想通りだったら・・」の前提です。

 

 


まず、一般NISAの本質は
『5年』という非課税期間の短さでしょう。

 

実際に経験した方はおっしゃいます。

「5年ってあっという間だよね」と。

この5年の『縛り』があるために、
刹那的に「悩みのタネ」が生まれ、また断続的な決断に迫られるわけです。

 

一般NISAに向いているのは、
個別株などを用いて『5年間の投資ゲーム』を行いたい人でしょう。

 

 

投資信託はその道具として、本質的に向いていません。

 

 

 




理屈的には、
2018年に「一般NISA」で入れたお金は、2022年の年末までに、

1.ロールオーバーするか
2.売却するか
3.課税口座(特定口座)に戻す

 

という3つの『チョイス』の中から、あなた自身が選択をする必要があります。



あなたがもし、
2019年、2020年も「一般NISA」にお金を入れていれば、

今年(2022年)を含め、
2023年も、そして2024年も、

 

1.ロールオーバーする
2.売却する
3.課税口座(特定口座)に戻す

 

という『チョイス』の中から、



毎年あなたにとっての「正しい選択」を
繰り返していかないといけないわけです。

面倒くさくないですか・・?)

 

また、一般NISAの『ロールオーバー』は

聞こえは良いですが、実際は
「ほんらい投資できる資金の枠」を使用することに他なりません。

 

『ロールオーバー』を都度選択していくと、
非課税期間は「5年+5年」と延びますが、

資金投入できる「金額」は少なくなり、
そして資金の投入時期の「分散」も制限されます。

 

 

 


もしも『ロールオーバー』を選択しなければ?

「5年間の投資ゲーム」を
断続的に続けることになります。


現状、一般NISA(新NISA)とつみたてNISAの比較は シンプル です。

〇 投資金額を取るか。 ⇒ 一般NISA
〇 投資期間を取るか。 ⇒ つみたてNISA

 

 

長く投資を経験されている人なら、
長期の』投資期間こそが、
多くの悩みを解決してくれるキモであることをご存じのはず。



まして、ほとんどの人は「NISA」という窓口だけで
資産運用が完結するわけではありませんから、

「NISA」においては投資金額よりも『長めの』投資期間を取るべきなのです。


わたしは声を大にして申し上げます。

 


 

 

「一般NISAに疲れたら、つみたてNISAに移行しましょう」と。

 

 

【お手続き】
〇 SBI証券では「NISA口座の勘定変更」と云います。

〇 楽天証券では「NISA口座の区分変更と云います。

 

 

「つみたてNISA」に移行され、
『短期の時間』を気にしなくてもよい効用に気付かれたなら、

「一般NISA」で保有している投資信託については、

5年の非課税期間が満了すれば黙って『特定口座』に移し、その後長く」ファンドを持ち続けておけばよいと当クリニックは考えます。

 

無理して売る必要もないわけです。

 

 

「一般NISA」から「つみたてNISA」への変更について、楽天証券のページから引用しましょう。

 

※10月1日から12月31日の間に区分変更のお手続きをいただいた場合、翌年のNISA口座区分からの変更となります。

 

毎年そうなのですが、SBI証券でも楽天証券でも10月から、NISAの勘定変更、区分変更の『受付』が始まります。

 

 

私見ですが、長期の時間軸で見れば、NISA制度では「つみたてNISA」こそが存続していくと考えます。少額投資非課税制度を作って、資産形成を啓蒙するという元来の主旨に合致するためです。

 

【お手続き】
〇 SBI証券では「NISA口座の勘定変更」と云います。

〇 楽天証券では「NISA口座の区分変更と云います。

 


カテゴリ:NISA活用法

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