つみたてジュニアNISAの創設を!というか、ゼロ歳からつみたてNISAに加入できるようにしてください!
2022年8月23日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
ツイッター内で
久しぶりに
「つみたてワニーサ」に会ってきました。
NISAの利用状況調査(2022年3月末時点)が、金融庁HPにアップされたよ!#つみたてNISA はおかげさまで580万口座突破したよ!これからもよろしくね!🥰https://t.co/wGpNqO1bXa
— つみたてワニーサ (@Wa_nisa_FSA) August 8, 2022
スゴイですね。
「ようやく軌道に乗ってきた」。
そんな感があります。
金融庁が今月発表した
『NISA口座の利用状況調査』(2022年3月末時点)によりますと、
一般NISAの口座数が減少するいっぽう、
つみたてNISAの口座数が約587万口座と
1年前に比べて200万口座以上増加しています。
画像元:金融庁・NISA口座の利用状況調査(2022年3月末時点)
一般生活者の
資産形成への道筋を堅固にすることがNISAの目的であるのに、
制度の期間に「限りがある」= 恒久制度ではない。というのは致命的です。
換言すれば、
NISA制度は『恒久化』されない限り、
マジョリティ(一般多数)に訴求することはないと思われます。
最初は非課税期間が10年に限られていましたが、
2019年現在、成人人口のおよそ半数がISA口座を保有し、例えば年収20,000ポンド未満、40歳以下の若年層にもある程度普及している現状を見れば、
低所得層かつ若年層に、
資産形成の「道筋」が開かれていることに(まさに)ISAの効用が見られるわけです。
ココ、重要。
翻って日本のNISA制度の本丸は?
例えばこのブログを読んでくださっている「あなた」、ではないのです。
ニーサ?? なにそれ? ダマされないの?
とリアクションされる、
日々の暮らしで
(どちらかというと)かつかつの若い人たちにこそ、
NISAが広がらないと【意味】がないわけで・・。
わたしが政策立案者なら、
NISAの掛金限度額アップは棚上げして、
制度の『恒久化』を全面に押し出して要求します。
※とにかく恒久化が優先事項なのです。
財務省側にとって、
「一般NISA」+「つみたてNISA」の恒久化を飲むことが難しいなら、
ひとつ難しいのは
「ジュニアNISA」です。
ジュニアNISAは来年2023年を持って「廃止」が決まっています。
ジュニア(未成年の人)のNISA制度が要らない、という意味ではありません。
少額投資非課税制度(NISA制度)の土台を堅固にするためには、むしろ赤ちゃんの時から成人するまでの間も、NISA制度が利用できることが望ましいです。
そして、
従来の「ジュニアNISA」制度は
「一般NISA」に紐づいていたために使いづらかったわけです。
「ジュニアNISA」を改めて作り直すなら、
つみたてNISAの『ジュニア版』とするべきでしょう。
(そういえば、
英国のISAでは
2011年に「ジュニアISA」が導入されています)
が、しかしです。
今、わたしの脳内で何かがスパークしました。。
制度そのものの簡潔性を重視するなら、
日本で『別途』つみたてジュニアNISA を作るのではなく、つみたてNISAの『年齢制限』をなくして、つみたてNISAそのものを「ゼロ歳」から利用可にして、
そして「恒久化」して、
「人生時間」の中で
いつでも使い倒せる非課税制度とするのが筋ではないでしょうか。
つみたてNISA活用開始。
18歳時、20歳時、22歳時に、
ファンドを適宜解約。資金を引き出し。
(教育資金に充てるため)
24歳時にまた「つみたてNISA」内でつみたてを開始。
39歳時、住宅取得の頭金の一部として400万円のみ引き出し。
56歳時、母親のケアホーム入所の資金として800万円のみ引き出し。
67歳時から本格的に「つみたてNISA」内の資金を取り崩す。
96歳逝去。
つみたてNISA内で残ったファンドは特定口座に払い出され、その後子どもたちに相続される。
2歳から96歳まで
『少額投資非課税制度』を使い倒したトモヤくん。いや、トモヤさんでした・・。
ニーサ制度は恒久化されてこそ、使い勝手がイーサ。
カテゴリ:NISA活用法