投資の心得『LDLメソッド』を知ったのちに、米国小型株投資に行かれても全然OKでしょう
2022年8月20日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
月並みですが、
「投資の心得とは?」と聞かれたら、
わたしは『長期・分散・低コスト』と答えます。
以前サイトを新しくしたときに、
ちょっと格好を付けたくなって
『LDLメソッド』と記してみました。
成功する資産運用はLDLメソッド
D(分散)→ 偏りをなるだけなくす!
L(低コスト)→ 投資家の取り分を増やす!
ヨガを始めるときも、
プログラミングを学ぶときも、
何でもそうだと思いますが、
その行為自体のエッセンス、
絶対に外してはいけない『心得』みたいなものがあるはずです。
あなたが「投資」を始められる際には、
LDL【長期・分散・低コスト】を
お題目のように唱えるべきなのです。
短い周期の市場のアップダウンには
目もくれない習慣を、
少しずつ積み上げていくこと。
(これが『長期』の意味)
株式市場の特性である、
気まぐれな部分(不規則なアップダウン)は短期でしばしば出現します。
ここにはフォーカスせずに、
株式市場の「理に適った部分」、
すなわち、
「超長期では市場全体で見ると、
インフレ率を上回る成績を挙げてきているよ。」という事実にフォーカスするわけです。
資産を分けて、
国・地域もあえて分けて、
この「あえて」という言葉がポイントです。
あなたもわたしも、
もっと投資対象を絞って「選べる」のに、
「あえて」絞り込まず、
意図的に投資先を散らすのが『分散』の真の意味です。
『つみたて投資』と呼びます。
分散とは
どこにも「偏らない」体制ですから、
大きなリターンを諦める代わりに、
夜ぐっすり眠れるようになります(^^)
投資対象からもたらされるリターンのうち、
金融機関側ではなく、
投資家の「取り分」を極力増やそうとすること。
(結局コストだけが、私たちがコントロールできる分野なのです。)
投資対象の成績が良いときは
負担する手数料はそんなに気になりません。
しかし「けいぞく的にかかるコスト」は、
投資対象の成績がマイナスになったときに
ボディーブローのようにじわじわと効いてきます。
以上、身もフタもなく言えば、
とってもカンタンな『心得』です。
L(長期)D(分散)L(低コスト)と胸に刻んで、
ゆっくり進んでいけばよいのです。
ただし、誤解がないように・・。
わたしは「LDLメソッド」が
唯一無二の正解だとは思っていません。
投資の世界は深遠です。
その捉え方、その実践のしかたの幅は驚くほど広いものです。
わたしがここで強調したいのは、
『LDLメソッド』とは、
これまでプールになど入ったことがない人にとっての、
「余裕で足が付く15メートルのプール」であるということ。
まずはココから始めるべきなのです。
ココを出発点にして、
自分が水に慣れてきたと判断すれば、
「水深2メートルの深いプール」や
「50メートルの競争用プール」に移動してもよいのです。
それは、投資の実際でいえば、
レバレッジを掛けた新興国株のETFかもしれませんし、米国の小型株投資なのかもしれません(どんどん特定の分野に習熟していって、それを専門とする投資家になっても全然構わないわけです。)
ただし、
順序は?
「余裕で足が付く15メートルのプール」から、
「50メートルの競争用プール」であって、
決して逆ではありません。
わたしの願いは、
ひとりでも多くの人が『LDLメソッド』を、
長い投資生活における
『最初のハブ』にしていただくことなのです。
そこからどんな道に進むのかは、勿論あなたの自由です。
カテゴリ:インデックス投資全般