100年ライフプラン, 経済よもやま話

楽天証券の贈与のコンテンツについて

2022年7月12日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

昔、
FP(ファイナンシャルプランナー)の勉強をしていて、

 

「どうして贈与税が高いのか?」

 

その謎が解けた瞬間がありました。

 

贈与税が高いのは、
「相続税」を忌避するのを避けるためなのですね。

 

贈与に関する税額や税率が低いとどうなりますか?

親族や友人や知人にたくさん資産を贈与して、
「相続税」を逃れようとしてしまう。

(それをさせないためなのです。)

 

 

 

 

ただ、
楽天証券の『贈与のページ』などを見ると、

たとえ税金を支払っても
資産を贈ることに対する根強い「ニーズ」はあるようです・・。

 

 

それはズバリ、『先渡しのニーズ』でしょう。

 

 

人は今、かつてないほど長生きするようになっています。
(想像以上、でしょう)

 

ヘンな話ですが
「相続」まで待っていると、
資産の移転がどんどん後ろ倒しになってしまいます・・。

 

例えば98歳で亡くなられると、
32歳の時に出来たお子さんは66歳です。
35歳の時のお子さんでも63歳です。

28歳時のお子さんは、70歳になります。

 

 

 

 

「渡すほうのニーズ」としては
終活の一部として
できれば資産の整理を(元気なうちに)やっておきたい。

 

そして勿論、
早めに資産の一部を渡してあげたほうが
同じ1000万円でも、
(もらう側にすれば)「効用が高くなるはず」と、
渡すほうも気付いているわけです。

 

 

「引き継ぐほうのニーズ」は?

 

60代、70代になってもらうより、
40代、50代のほうが
譲り受けたお金を有効に使いやすい側面があります。

(子供の教育資金や、住宅購入・リフォームなど)

 

 

そして世の中全体で見た場合、
人の死を待って資産が移転するよりも、

渡す側が元気なうちに、
(譲り受けるほうも若いうちに)
資産を移転しやすくしたほうが、

世の中に生きたお金が回りやすくなるわけです。

 

 

 

 

実際、上記楽天証券の該当ページを見れば、

譲り受ける側も
楽天証券の口座を持つ事が前提になっていますが、

届け出る書類も手続きも、
思ったよりシンプルで分かりやすいです。
(手数料もそれほど高くはありません。)

 

株式にしろ、投資信託にしろ、
『資産の移転』は私たちが思う以上に簡便なのです。

 

 

例えば、ですが、

 

仮に贈与税の「非課税枠」を一挙に
年1000万円まで引き上げればどうでしょう。

 

預金を贈与
株式を贈与
投資信託を贈与

中身は何であれ、
資産移転の『ハードル』が一挙に低くなるとわたしは思います。

 

そして、
もっと元気なときに、
もっと早めに資産を移転することが、

世の中のトレンド(慣習)となるわけです。

 

 

 

 

実は日本の税収全体から見ると、
相続税も贈与税もその「比率」は微々たるものです。

社会全体として『高齢化』が進むことは避けられないわけですから、

資産を動かし、
資産を生かしやすくする『仕組み』を作ることが肝要であるとわたしは思います。

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