わたしのFP修行

時間制のシンプルなサービス料金にしたのには理由があります

2022年6月16日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

当クリニックでは「お金の相談業」を
独立したサービスと捉えています。

カウンセリング料金も
シンプルな【時間制】のみです。

 

これはどうしてなのでしょう?

 

相談者さまには
シンプルで継続しやすい、
インデックス投資のようなスタイルを習得していただきたいと願っています。

 

「インデックス投資とは?」
・放ったらかしで、
・コツコツつみたてを続けるだけ。
・年に1度はリ・バランス。

 

それだけです。

 

 

 

 

どちらかというと、

忍従・・
動かない・・

達観・・
習慣・ルーチンへの固執・・

悟りの世界?・・を目指しますw

 

 

わたし自身が
このような運用スタイルを
おススメしているのに、

たとえば『顧問契約』のような形で、
年に6万円とか10万円とか
「連続して」サービス料金を頂戴するのは、

「ちょっと違うな・・」と思うのです。

 

 

例えば10ヵ月の間に
5回も6回も相談事項が発生するというのは、
何かが
(根本的に)
間違っているのです。
少なくともインデックス投資を実践しているのなら・・。

 

 

 

 

あるいはこんな報酬パターンもあります。

運用しているご資産額の残高ベースで
たとえば「パーセント(%)」を明示して
サービス料金を頂戴する。

 

例)
運用資産額 5000万円
アドバイザリーフィー 年0.7%

 

 

実際、何名かのお客様に
上記のような「サービス体系」を採用したことがあります。

ちょっと想像してみてください・・。

 

 

運用資産残高の
「パーセント(%)」を明示し、
サービス料金を頂戴する形にすれば、

〇 お客様の資産が増えると・・
〇 当クリニックの報酬も増えます。

 

逆に
〇 お客様の資産が減れば、
〇 弊所の報酬も減ることになり、

「利益の相反」が生まれにくいとされます。

 

が、実際に
このようなサービス体系を試してみると、

心のどこかで
『小さな悪魔』が囁くことがあります。

 

 

 

 

仮に(仮に)
お客様のリスク許容度を超えて、
よりアグレッシブなポートフォリオを(万一)ご提案すれば・・?

よりアグレッシブな『資産配分』

→ より大きくお客様の資産が増える可能性
→ より大きくわたしの報酬が増える可能性

というふうに(心のどこかで)「脳内妄想」してしまうことが(もしかすると)あるかもしれません。

 

わたしは欲深い人間なので・・

 

 

あるいは、
上記のような報酬形態では

 

お客様の『資産の取り崩し』を
素直に喜べなくなってしまいます。

 

 

投資家は(最終)お金を使うために投資を行います。

ファンドを一部解約して、
具体的なモノ、コトにお金を用いるのは素晴らしいことです。

 

 

 

 

〇 たとえば住宅のリフォームのために
運用資産を一部取り崩す、

〇 お子さんの教育資金のために
運用資産を一部取り崩す、

〇 あるいはご両親が
介護施設に入居するのをヘルプするため、
運用資産から一部取り崩す・・、

 

このような
理に適った(意味ある)行為が、

サービス提供側から見ると、
「嗚呼・・・運用資産残高が減るんだな。」

(= わたしの報酬が減る)と映ってしまうわけで。 これって不健全。。

 

 

 

22年この仕事を続ける中で、
ようやく納得感が出てきたのですが、

当クリニックが最も重視するのは、
サービス提供の際の「フリーハンド」(自由さ)です。

 

何に対してサービス提供を行うのか?

それは
お客様の『納得』を目指してです。

 

お客様の納得とは、
お客様の願望、要望、(まだ気づいておられない)希望に、一ミリでも近づくこと。

 

 

・・お客様の『願い』・・が中心にあるわけですから、

 

投資をする ・ 投資をしない

ということ自体も、

サービス提供側は
(実際は聞く必要はなかったとしても、)
『オプション』としてキープしておきたいのです。

 

それがフリーハンド(自由さ)の意味。

 

 

 

 

できるだけ「広い地平のうえ」から【答え】を探すことを前提としたいのです。

時に、
親子関係が主人公になったり、

実家近くの駐車場(不動産)が主人公になったり、
時に、持ち株会の毎月の掛金が主人公になったり、

意外なところで
意外な展開が待ち受けるのが
『カウンセリング』の醍醐味です。

 

 

時間ベースのシンプルなサービス料金は、
『全方位的なアドバイス』を可能にするには・・?と、わたしが自問し続けた結果です。

 

相談者さまも、
サービスを受ける側として

『フリーハンド』(自由さ)を確保されたいのでは?

 

「相談する・相談しない」という判断に始まり、

(相談すると決めても、)

〇 自分の相談ニーズが発生した際に、
〇 自分が相談したい分だけ、
〇 自分のペースで専門家を利用したい

という要望です。

 

互いの希望を事前に擦り合わせ、互いが何を求めているかが分かっていることが、よりよいサービス提供、よりよいサービス購入につながると考えます。

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