ポートフォリオ運用, リタイアメント・資産の取り崩し

カンさん、どのファンドから換金していくのですか?

2022年6月15日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

インデックス投資の場合、
資産を積み上げるときは
(その行為は)シンプルです。

ルール化したことを
道を逸れないよう、
ただ続けるだけ・・。

 

ところが、
投資信託を換金する行為は
人によって「その動機」がまちまちです。

 

たとえば、

 

国内株式  10%
先進国株式 40%
新興国株式 10%
国内債券  20%
先進国債券 20%

 

のような『ポートフォリオ』を組んでいても、

 

思わず
「どのファンドから換金しようか?」
と考えてしまう自分がいます。

 

 

 

 

たとえば、
娘さんの大学の入学金とその年の授業料として計180万円、投資信託を解約する必要があれば、

 

国内株式  10%
先進国株式 40%
新興国株式 10%
国内債券  20%
先進国債券 20%

 

 

「どのファンドから換金しよう」ではなく、

上記『ポートフォリオ』の配分を崩さないよう、
各々のファンドを
部分解約すればよいのです。

 

なぜって?

 

背中に背負うリスクの大きさ、
そして分散の度合いを、
変えないようにするためです。

 

シンプルですね?)

 

 

まだ先の話ですが、

 

 

 


セカンドライフにおいて
運用資産を取り崩していく際も【考え方】は同じです。

 

国内株式  10%
先進国株式 40%
新興国株式 10%
国内債券  20%
先進国債券 20%

 

という『ポートフォリオ』で行くなら、

 

この比率を崩さないよう
各々のファンドを

「定期的」に
「部分解約」して、
生活費の足しとするイメージになります。

 

 

※ただし、リタイア後は手元の安全資産も取り崩しで重要な役割を担うことになります。より正確にいうと、安全資産:リスク資産の「割合」を維持しながら、取り崩しを行うことになります。

 

 

 

 

要するに・・

 

「どのファンドから換金するのか?」ではなく、
「どのファンドからも・少しずつ換金する」が正解なのです。

 

 

この考え方がしっくり来る人は
自分の運用の型(資産配分)が明確なのだと思います。

 

逆にこの考え方がしっくり来ず、
「どのファンドから売るべき?」と考えてしまうあなたは、自分の型(ポートフォリオ)がまだしっかり決まっていないのではないでしょうか。

 

 

 

 

投資は大きく
「前半」と「後半」に分かれます。

 

前半)積み上げ期
ファンドを規則的に積み立て
後半)取り崩し期
投資信託を保有しながら(同時に)取り崩しを行う

 

 

「前半」も「後半」も
投資信託を保有するのは同じですが、

後半は「取り崩し」という作業が加わって(かえって)仕事量が多くなるかもしれません。

(また「積み立て」という行為の普遍性に比べて、「取り崩し」というのは個別的です)

 

 

しかも、
本格的に「取り崩し」を実践するのは?

 

42歳のあなたではなく、68歳や78歳の『あなた』です。

 

 

 

 

年を重ねたときに、
果たして国・地域が異なる複数の投資信託を、

リ・バランスに留意しながら、
適切な配分を算出し、
継続的に解約し続けることが出来るでしょうか?

 

 

わたしからの提案)

長くシンプルに
リスク資産を市場に置き続けるために、

 

セカンドライフに入る前に、
「個々のファンドの組み合わせ」という型から、
広範な分散を施す「バランスファンド」「全世界株式ファンド」という型へ、リスク資産の持ち様を変えてみませんか?

 

 

たとえば、ですが、
60歳から4、5年程度をかけて、

複数のファンドの組み合わせ
かつ、株式重視型の資産内容から、

 

安全資産(預金等)50%
バランスファンド(株50:債券50)50%

 

 

という、

セカンドライフ用の
『保守的ポートフォリオ』へお引っ越しをするのです。

 

アリだと思いませんか?

(65歳「退職」を想定しています)

この辺りの、セカンドライフに向けた資産管理の『シンプル化』を、以下書籍では複数提案しています。

 

 

 

資産管理の中身がシンプルになれば、
メンテナンスが簡便になり
投資と距離を保ちやすくなります。

(まあ、ちょっと退屈ではありますが・・)

 

 

ちなみに「どのファンドから換金しましょう?」というご質問と同じくらい多いのが、「どの窓口から解約しましょう?」というご質問です。

 

 

 

 

すなわち「特定口座」のファンド
「つみたてNISA」のファンド
「iDeCo」のファンドがあって、

「さあ、どこの窓口から?」という問いですね。

 

 

出来れば、老後の取り崩しは「定率」で行っていただきたいと思います。
従って、

 

Aグループ「特定口座」「つみたてNISA」
Bグループ「iDeCo」

 

とグループ分けを行います。

 

iDeCoは「定率」で取り崩すという概念がないため、Bグループとしました。

 

 

 

 

先ほど
セカンドライフ用の
『保守的ポートフォリオ』のお話をしましたが、

iDeCoを『一時金』で受け取ることで、
それをそのまま「安全資産」と認識して、
自動的にポートフォリオを保守化することが可能です。

 

 

あるいは10年程度の『年金形式』で受け取り、
セカンドライフの中で
最もアクティブな期間である65歳~75歳の「ご褒美(iDeCo年金)」とするのもアリでしょう。

 

 

そして「特定口座」「つみたてNISA」を同じグループに。
出来れば『同じインデックスファンド』で揃えましょう。

 

先に、特定口座のほうから解約します。

 

非課税特典があるつみたてNISAは、
出来るだけ解約を繰り延べるのです。

 

もうお気づきと思いますが、

「特定口座」「つみたてNISA」を
同じ1本の「インデックスファンド」で揃えられれば、

冒頭の、
「カンさん。どのファンドから換金しますか?」という質問は消えてなくなりますね。

カテゴリ:ポートフォリオ運用, リタイアメント・資産の取り崩し

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