お金の摩訶不思議

投資を始めて、今のお金と将来のお金の『区別』がつくようになりました

2022年6月5日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

投資の効用は実にさまざまです。

風が吹けば桶屋が儲かる、ではないですが、
投資という行いを始めることで、意外なところに意外な効用が生まれたりするものです。

以下、山際さん(仮名)というお客様から
10年以上前にいただいたお便りです。

 

 

カンさんにコンサルティングをしていただいてから、
もう半年経つのですね。

以前もお話しましたが、
あれから毎月欠かさず「定額投資」しています。

(カンさんのメールにもありましたが、
私も別に投資が趣味ではないです(笑)

将来の為に、
毎月コツコツ、ただ決まった事をやり続けるのみ、です)

 

今は超円高ですが、なぜかマイナスの数字を見ても
あまり焦燥感はありません。

以前なら、すごく落ち込んでいたと思うのですが
なんででしょうね・・・

なぜか基準価格が前日よりマイナスだと、
ちょっと得した気分になって嬉しいんです。

 

特に取得価格が
日に日に下がっていくのが何だか嬉しくて。

(でも、経済情勢が不透明になってきている現在、
これからも同じ気持ちでいられるかは、
ちょっと分かりませんが・・・)

 

 

ただ、投資を始めてから変わった事があります。
それは
「今の生活を大事にするようになった」ということです。

 

 

 

 

以前は老後にいくら貯めればよいのか、
どうやって貯めればよいのかが分からなくて、

とにかく貯金を殖やそう、殖やそうと
やみくもに焦っていました。

なるべく切り詰めていた時期もあります。
今の生活を犠牲にして、
それが矛盾していると感じながらも・・。

 

でも、投資を始めてからは
「これは老後のお金、残りは自由に使ってよい」
という気持ちになれたんです。

そうしたら
「今の生活を楽しもう!」という気になれました。

 

恥ずかしい話ですが、
ここ数年まったく買うことのなかった洋服等も、

(洋服代として、毎年一定額キープしているんです、
でもこれまではあまり使えませんでした・・)

普通に買うことが出来るようになりました。

 

また、毎年両親の誕生日には高級レストランで食事したり、
プレゼントしたりしていましたが、

両親との時間ももっともっと楽しみたいと考え、
今は月に一回、ちょっとしたレストランに出かけています。

 

(両親へのプレゼント代もキープしていましたが、
誕生日以外の残りは毎年貯金になっていました。
介護の際に必要になるかと思って・・。

でも、介護だけでなく、
今の生活を楽しむのも大事だと思いました) 

 

ただ単に
「支出が増えただけじゃないか」と
思われるかもしれませんが(笑)

「お金を使う予定でキープしてあるのに使えない」のと、「目的のお金を使うのでは」全く心理状況が違いますね。

 

恐らく、
30代~40代の独身女性でこういう方は多いと思うんです。

将来が不安で使えない。
カンさん、どうか伝えてあげて下さい。

 

 

 

 

投資は将来を確実に保証するものではないけど、
少なくとも現在出来ることをしたなら、
あとは今を楽しむ自分を許してあげようと・・。

 

老後に、老後に、ってやっぱり不自然です。
切り詰めた資金で迎えた老後で
「ホントはあの時これがしたかった・・」

これは悲しい事だと思います。
少なくとも私はそう思います・・。

 

 

山際さん、ありがとうございました(^^)

 

将来に対する「不安感」というものは、
ヒトが大昔から持っている習性のようなものです。

しかし、
「生きる」ことそのものに対する
「不安」という意味でいうと、

私たちは平安時代よりも江戸時代よりも、
うんと穏やかで安定した世の中に生きています。

(生き方の選択肢もうんと広がっていますね..)

 

今の充実を犠牲にして、
あなたのお金をただ未来に先送りするばかりでは、

「今」を生きているとは言えません。

「未来」は地震防災セットのように、奥まった場所に別途存在するわけではありません。

 

充実した「今」の連続が、あなたの「未来」になるわけです。
そのことをどうかお忘れなきよう・・・。

カテゴリ:お金の摩訶不思議

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