100年ライフプラン

環境がヒトを作り、環境がヒトを変える その5)

2022年5月4日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

パート4の続きです。

親の影響というのは大きなものです。

わたしの家では、
父が外で働き、
母は専業主婦として一家を切り盛りしていました。

 

父は昭和16年生まれで
昔の言葉でいえば「ザ・亭主関白」といえるでしょう。

 

わたしは自分の父親を見ていて、
無意識のうちに、

例えば

 

〇 男子厨房に入らず
〇 家は奥さんが守る
〇 大の男がゴミ出しなどしない
〇 とにかくオレについて来い!

 

みたいな「価値観」に染まっていたのだと思います。

 

 

 

 

ここからは昭和的男子の告白なのですが、

そもそも男女の「役割分担」は違っていて、

男が働き、
女性が家を守ることが自然なのだと
わたしはずっと思ってきました・・、恥ずかしながら。

 

例えば実家の台所は「母の聖域」でした。

ご飯は母が準備し、
後片付けも母がひとりでやっていました。

父が台所で何か用事をするのを、
わたしは見たことがありません。

 

あるいは父が「出張の時」は、
何から何まですべて母が準備をしていました。

自然に「そういうものなのだ・・」とわたしは思い込んでいたわけです。

 

また男が働き、
女性が家を守る「構図」でしたから、

わたしの実家は、
父の「稼ぎ」だけで生活していました。

要するに
一方の配偶者の「所得」だけが
一家の収入だったのです・・。

 

 

 

 

さて、そんなわたしが
今の妻と出会いました。

妻は付き合っていたときから、
<仕事は続けるよ。>

とわたしに告げていました。

 

 

「そうなんだ・・。」

 

 

わたしはその事実を、
すんなりと受け入れたのです。

 

いや、むしろ積極的に、
妻が仕事を続けることに賛成しました。

「なんかヘンですよね?」

 

実はそれには理由があって、

それは
『わたしの稼ぎが・とても少なかったためです。』

そのため妻が仕事をしてくれることを(むしろ)ラッキーと思っていました。

 

 

 

 

ヘンな言い方になりますが、
当時、稼げなかった自分でほんとうに良かったと思っています。
なぜなら、
そのおかげで、
わたしは(根本的な部分で)変わることが・出来たからです。

 

 

結婚する前、
私たちは互いの手取り収入、支出などについて、開示し合いました。

が、『手取り収入』のところで、
わたしのほうがあまりにも少なかったので、

(ある意味)わたしは『謙虚』になれたのだと思います。

 

生活全般について、
「掃除とか 洗濯とか、
できることはしたほうがいいよな・・」と感じることができました。

結婚して、
ふたりの生活が始まると、

(少しずつですが、)
わたしはゴミ出しや、食事の洗い物などを励行するようになりました。

 

 

 

もちろん、元々が
『亭主関白的・気質』ですから、
いろいろと衝突&ケンカもありました。

(しかし)わたしとしては、
「収入が少ない分、家のことで協力しないと・・」と、自分に言い聞かすことができたのです。

 

『きっかけ』としては、
決して褒められたものではありませんが・・・。

 

 

ものすごく時間はかかりましたが
わたしは少しずつ、

昔ながらの『夫的・固定観念』から、
『パートナーとしての役割認識』に気持ちが移行していきました。

(温かく見守ってくれた妻には本当に感謝、です。)

 

今となっては、
『共働き』(ふたつの所得)という生活の形態が、

「もう、これ以外には考えられない」
というくらいに普通になっています。

 

わたしは『共働き』という生活の形を通じて、
○ 夫・妻という固定観念から、
○ パートナー同士という、
共同生活を担う認識に
近づくことができたのだと思います。

 

 

 

 

付き合っていた当時の、

「オレについて来い」とか、
「君を絶対幸せにする」という考え方、

つまり、
男性にありがちな旧来の役割(role)認識は、

結婚生活を続ける中で、自然と消滅していきました。

 

 

今の実感としては、

「オレについて来い」ではなく、
「一緒に歩もう!」ですし、

「君を絶対幸せにする」よりは
「一緒に幸せになろう!」という気持ちです。

このような『価値観の転換』は、今振り返ってみると、

わたしにとっては
物事が180度旋回するくらいの、大きな出来事だったのです。

 

これも、
環境が人を変えるという
「典型例」のひとつなのでしょう。

 

 

変わる。ということの可能性については今でも時々考えます。

 

あなたの暮らしの中で
変わる・変わらないの『攻防』があるとしたら、

「変わらないわたし」のほうが、優勢であると思います。

なぜなら、変わらなかった昨日までの蓄積が
今日のあなたを形作っているわけですから。

 

 

じゃあ、変わると何が面白いのか・・?
これはもう単純に、
変わる前の自分と、変わったあとの自分を、両方経験できる『お得感』でしかありません(笑)

 

 

 

 

GWの期間中に、
どうしてこのようなトピックを長々と述べたのか。

それは、『変化の芽』
あなたの身近に存在していることを、あなたにお伝えしたかったためです。

 

人は誰もが『変わりたい』と潜在的に思っています。

でも、
なかなかその「きっかけ」がつかめない。

もしかすると、

 

私たちは、
変わるきっかけとなる『出来事』を、
いつも、どこかで(無意識のうちに)待ち焦がれているのかもしれません。

 

 

休み時間に
下りのエレベーターに乗っていて、

何気に
【変化の芽】のようなものを感じたら、

ちょっとだけ、

5分、10分だけ、
立ち止まってみて、

その芽に執着してみましょう・・。

 

そして自身が「変わるため」の
『戦略的行動』とは、

〇 住む場所
〇 付き合う人
〇 働くところ(何をするか)

を、変えてみることに他なりません!

 

5回にわたって
わたしのとりとめもない告白にお付き合いいただき、本当にありがとうございました(^^)

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