インデックス+個別集中投資はアリなのか?
2022年4月25日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
本日は虫とり小僧さんのツイートから。
インデックス投資から入った人が、そこに留まるのは意外と難しいようです。最初に少し上手くいくと他の投資方法でもやれそうな気がしてくるし、妙に情報感度が高まりすぎて不安になってしまったりと、継続を邪魔する要素はいくらでもあります https://t.co/OnsCRjp65L
— 虫とり小僧 (@mushitori) April 22, 2022
これはよーく分かります。
インデックス投資を始めて
そこそこ上手くいくと、
「さて、ほかに何か良さそうな投資のやり方はないかな?」と考える・・
こういう心持ちを
あなたのお仕事の分野では、
「向上心」といいます。
あるいは、
インデックス投資が上手くいかないと、
それはそれで
「○○の方法のほうが、今の手法より良いのではないか?」と熟考する機会にもなります。
虫とり小僧さんは、
という言い方をされていますが、
何か『新しいこと』に興味を持って、
最初の1、2年くらい、
それをがむしゃらに吸収する力、探求する力こそが、
お仕事の分野でいえば、
その人の「伸びしろ」を決する要素であると云えます。
つまり?
投資以外のフィールドでは、
・情報をもっと仕入れて、
・もっと勉強して、
『具体例』を挙げてみましょう。
(以下も、ヒトの向上心の発露のひとつです。)
結果は上々です。
「もっと効率よく、もっと高いリターン」を獲得できる方法がありそうだ。
あなたは米国の『個別株投資』も取り入れることにしました。
そういえば、
両学長のこちらの動画の中で、
FIRE本の著者であるグラント・サバティエさんの
「インデックス+超集中投資」的なポートフォリオが紹介されています。
それがこちら。
画像元:両学長 リベラルアーツ大学(第215回 【実例5選】iDeCoとつみたてNISAの「次にやる投資」について解説【株式投資編】)
けっこうシンプルですねー。
しかしこの『資産配分』は
見た目ほど、シンプル簡潔というわけではありません。
なぜなら、
・「インデックス投資(ETFやインデックスファンド保有)」と、
・「個別株投資」は、
まったく異なるゲームであるためです。
例えるなら、
狭めのコート内で
112対108みたいなゲームを行う「バスケットボール」と、
大きなフィールドで
2対1みたいなゲームを行う「サッカー」を、
同時に行うようなもの。
上記はいちおう
ポートフォリオ(資産配分)として紹介はされていますが、
巨大テック企業の株価のアップダウンは(ETFのそれに比べて)半端なく大きいですから、上記『資産配分』も大きくスイングすることになります。
では、個別株の比率が大きくなったら、
都度リ・バランスを行うのか?
わたしはそうは思いません。
ポートフォリオ的には
ETF(インデックス投資)のほうが割合が高いですが、
時には個別株の比率が(ETFを)凌駕することもあるでしょう。
非常にチャレンジングで、
相応のリスクを負うことが出来る人、
少し山っ気があって、
リスクテイクを厭わない人(=アドベンチャー精神に富んだ人)が、
例外的に「インデックス+個別集中投資」をやってもいいと考えます。
気持ちの上で、
双方の投資手法を棲み分け共存させることも、
あるいは資産配分的に
適宜リ・バランスを行いながら、
双方の投資を共存させることも、
(頭の中で考えるよりは)なかなかに難しいことではないでしょうか?
「こんなやり方も試してみたい・・」というあなたの気持ちはよーく分かるのです。
それはそうでしょう・・
「インデックス投資」は別に最強の投資メソッドではなく、
言ってしまえば、
ましな、
悪くはない、
多くの人に普遍的に勧められる
『無難な』投資法ですから!
無難。妥当。汎用性が高い。標準的な。 といってもいいでしょう。
わたしはあなたが、
・インデックス+個別集中投資
・インデックス+レバレッジ投資
・インデックス+高配当株投資
を試してみられることを否定しません。
何しろ、投資を続ける期間というのは恐ろしく長いものですから・・。
逆に、です、ブーメランではないですが、
『他の投資手法』も小さく2、3試してみることで初めて、
インデックス投資の「輪郭」がくっきりと浮かび上がってくるのかもしれません。
〇 こちらの記事もご参考に!
『高配当株、あるいは高配当株ETFはどうですか?(お客様からのご質問)』
カテゴリ:インデックス投資全般