米国のロボアドバイザー『四人衆』を比べてみよう
2022年4月1日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
同じインデックス投資でも
資産配分からリ・バランス、
トータルのメンテナンスまで
「すべて」お任せできるのがロボアドバイザー運用です。
共通しているのは?
〇 ツールとしてETFを利用すること。
〇 預けている資産額の「パーセント」で手数料を支払うこと です。
ロボアドバイザー運用は
日本では『ウェルスナビ』が有名ですが、元祖は米国です。
こちらのYouTubeでは、
4つの米国ロボアドバイザー・サービスを比較紹介しています。
Charles Schwab(チャールズシュワブ)
Vanguard(バンガード)
Betterment(ベターメント)
Wealthfront(ウェルスフロント)
チャールズシュワブ(Schwab Intelligent Portfolios) |
バンガード(Digital Advisor) | ベターメント | ウェルスフロント | |
最低預入れ金額 | 5000ドル | 3000ドル | 制約なし | 500ドル |
年間手数料 | 0% | 0.15% | 0.25% | 0.25% |
(※年間手数料の他に、保有するETFの年間経費率がかかります)
まず、とっても重要なこと。
米国では伝統的に
RIA(登録投資アドバイザー)にポートフォリオを組んでもらい、投資一任で資産管理を任せる形がメジャーなのですが、
年間フィーとして支払うのが一般的です。
これがテクノロジーの進歩によって、
「資産管理」という仕事を
ヒトからロボに任せ直せるようになった便益は大きいと思います。そして手数料が安くなった!
特筆すべきは『最低預入れ金額』の低さでしょう。
(投資アドバイザー(人)なら、
米国では最低20万ドル程度の「預入れ資産額の下限」を設けているところがほとんどですから。)
さて、上記4つのロボアドの中で、
大手オンライン証券チャールズシュワブの
Schwab Intelligent Portfolios(SIA)というサービスは年間コストが ゼロ%(無料)です。
動画内でも注意喚起されていますが、
実はこれには「からくり」があって、
チャールズシュワブのロボアドでは、
ポートフォリオの中にキャッシュ(現金)部分が必ず含まれるのです。
邪推すれば、シュワブはこの現金部分を自身で運用して、利ザヤを稼ぐ事も可能であるわけです。
そういえば以前こんな記事も書かせていただきました。
個人の資産運用、いやお金の管理全般は、AIの活用によってもっともっと進化するはず(個人的にはもっとも遅れている「保険」「不動産分野」の進化が楽しみです!)
カテゴリ:インデックス投資全般