インデックス投資全般

My SMTインデックスシリーズの新規設定に(先に)ため息が出てしまったわたし

2022年3月29日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

昨日、以下のツイートをしました。

 

 

これまでに設定された
(一部ではありますが、)
インデックスファンドシリーズ」を列挙しました。

 

この10数年、
運用会社さんの間で
インデックスファンドに対する認識が変わったことは明らかです。

よい商品なのだから頑張って提供しようと、
各運用会社が「シリーズ」を立ち上げ、独自の努力をされてきたことも分かります。

また各社間で競争原理が起こったのも素晴らしいです。

 

何より私たち消費者が、低コスト化、商品の多様化の恩恵を受けているのです。

 

(そこは本当に感謝!です)

 

 

 

 

でも、

でも、

でも、です。

 

もう運用会社各社で
主要な指数との連動を目指すインデックスファンド達は(多すぎるほど)存在しますから、

 

もう、

もう、

もう、

新たな『ファンドシリーズ』の立ち上げは止めませんか?

 

 

 

 

冷静に考えてみましょう。

 

例えばMSCIコクサイ指数との連動を目指す先進国株式(外国株式)インデックスファンドが、1つの運用会社の中で、3つも4つも5つも6つもあるって、どう考えてもおかしいことです。

 

なぜなら中身はまったく同じ商品ですから。

 

こんなことをしていると
ファンドを管理するコストの無駄、人的労力のムダ、資源そのもののむだ遣いです。

 

 

一方、ファンドの中身はまったく同じなのに、

3つも4つも5つもある
先進国株式インデックスファンドの継続コスト「ばらばら」というのも(また)おかしな話。

いわゆる『一物多価の問題』です。

 

かつてeMAXISシリーズがあるのに、
新たなインデックスファンドシリーズを立ち上げた三菱UFJ国際投信も残念に思いましたが、

本日(3月29日)設定される
My SMTインデックスシリーズもたいへん残念に思います。
(三井住友トラスト・アセットマネジメントは、2008年にあの「STAMシリーズ」を立ち上げた運用会社なのです)

 

 

振り返ってみて今さらながらに思うのは、

 

ニッセイアセットマネジメントの<購入・換金手数料なし>シリーズが、いかに『覚悟』を持って設定されたファンドシリーズであったるかということ。
どんな『覚悟』かというと、販社、受託会社の理解を得て、何があっても今運用しているこのファンドの継続コストを、継続的に引き下げるという覚悟です。←もし値下げ競争が勃発するなら。

 

 

投資のあり様をシンプルにするのが
インデックス投資の『本質』なのに、
提供されるインデックスファンドの「数」が増加し続けるというのはなんとも皮肉な話・・。

 

結果、個人投資家が保有するファンドの数も、
無意味に増えてしまうわけです。

 

 

今後、コストの引き下げは、既存ファンドの運用管理費用を改めることで行っていただきたいです。

また、ファンドの統廃合についても各運用会社さんにはもっと真剣に取り組んでいただきたいです。

カテゴリ:インデックス投資全般

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