My SMTインデックスシリーズの新規設定に(先に)ため息が出てしまったわたし
2022年3月29日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
昨日、以下のツイートをしました。
2008年 STAMシリーズ
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー (@4649kang) March 28, 2022
2009年 eMAXISシリーズ
2010年 Funds-iシリーズ
2013年 <購入・換金手数料なし>シリーズ
2013年 「EXE-i」シリーズ
2015年 たわらノーロード シリーズ
2016年 「iFree」シリーズ
2017年 eMAXIS Slim シリーズ
22年 My SMTシリーズって、もう新シリーズは止めません?
これまでに設定された
(一部ではありますが、)
「インデックスファンドシリーズ」を列挙しました。
この10数年、
運用会社さんの間で
インデックスファンドに対する認識が変わったことは明らかです。
よい商品なのだから頑張って提供しようと、
各運用会社が「シリーズ」を立ち上げ、独自の努力をされてきたことも分かります。
また各社間で競争原理が起こったのも素晴らしいです。
(そこは本当に感謝!です)
でも、
でも、
でも、です。
もう運用会社各社で
主要な指数との連動を目指すインデックスファンド達は(多すぎるほど)存在しますから、
もう、
もう、
もう、
新たな『ファンドシリーズ』の立ち上げは止めませんか?
冷静に考えてみましょう。
なぜなら中身はまったく同じ商品ですから。
こんなことをしていると
ファンドを管理するコストの無駄、人的労力のムダ、資源そのもののむだ遣いです。
一方、ファンドの中身はまったく同じなのに、
3つも4つも5つもある
先進国株式インデックスファンドの継続コストが「ばらばら」というのも(また)おかしな話。
いわゆる『一物多価の問題』です。
かつてeMAXISシリーズがあるのに、
新たなインデックスファンドシリーズを立ち上げた三菱UFJ国際投信も残念に思いましたが、
本日(3月29日)設定される
My SMTインデックスシリーズもたいへん残念に思います。
(三井住友トラスト・アセットマネジメントは、2008年にあの「STAMシリーズ」を立ち上げた運用会社なのです)
振り返ってみて今さらながらに思うのは、
投資のあり様をシンプルにするのが
インデックス投資の『本質』なのに、
提供されるインデックスファンドの「数」が増加し続けるというのはなんとも皮肉な話・・。
結果、個人投資家が保有するファンドの数も、
無意味に増えてしまうわけです。
21種類(特定17+DC4)です。手数料が安い商品が出ると積立設定を変更し既存分は(売ると課税されるので)放置することが多いです。
— FIRE生活中 (@FIRE201745) March 27, 2022
そんなに目移りしているつもりはないのですが、投資歴が長くなると増えがちになりますね😅
今後、コストの引き下げは、既存ファンドの運用管理費用を改めることで行っていただきたいです。
また、ファンドの統廃合についても各運用会社さんにはもっと真剣に取り組んでいただきたいです。
カテゴリ:インデックス投資全般