リタイアメント・資産の取り崩し

「定率引き出し」の奥深さと面白さ?

2022年3月6日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

定時定額で熱心に「つみたて投資」を続けた人は、
自然な流れで『定額』の取り崩しに興味を持たれると思います。

誰しもリタイアすれば、
公的年金で足りない『金額ベース』を
投資信託の取り崩しによって賄おうと思われるはず・・。

 

私たちの暮らしは『金額ベース』で成り立っていますから。

 

たとえば一例ですが、年金で不足する分を、
「年間144万円(月12万円)取り崩すイメージでいこう!」となるわけです。

 

 

 

 

では、
暮らしは「金額ベース」なのに、
なぜ、定率取り崩し(constant-percentage withdrawal)という概念が普及しているのでしょうか?

それはズバリ、理に適っているためです。

 

ひと言でいえば、
『定率取り崩し』のほうがあなたの資産が枯渇しにくいのです。

 

 

例えば4000万円の資産を、
毎年3.6%(毎月0.3%)取り崩していく。

年に144万円になります。

しかし、
運用を続けながら取り崩すわけですから、
上記資産額は常に『変動』するわけです。

 

投資信託の成績次第で、
資産が大きく増える年(月)もあれば、
資産が大きく減ってしまう年(月)もあります。

(時にジェットコースターのように上下します)

 

もしあなたが『定額』の取り崩しに固執してしまうと、
運用成績が悪い年に、

―例えば4000万円の資産が3600万円になった年にも、―
同じように144万円/年 取り崩し、

 

さらに運悪く次の年も大きなマイナスで、
―3600万円の資産が3200万円になってしまっても、―

(去年と同じように)
144万円/年 取り崩してしまえば、

 

資産の毀損率がどんどん大きくなり、
資産の減り方が加速化してしまう恐れがあります。

 

 

 

 

 

老後の人生時間が短ければそれでも別に構いませんが、
ご承知の通り、年々人生のゴールは延びていっています。

「定額」取り崩しにこだわり過ぎると、
最悪、人生の終盤でお金が枯渇してしまうリスクもあるわけです。

 

 

これが『定率取り崩し』だと見える景色は違ってきます。

 

資産が4000万円だっと時と同様、

3600万円に減った年も、
年3.6%(毎月0.3%)の取り崩しを行いますが、

年ベースでは129.6万円と、
取り崩す「金額ベース」は減るわけです。

ハイ。

 

資産が3200万円に減ってしまった場合は、
同じ年3.6%(毎月0.3%)の取り崩しでも、

年の取り崩し額は115.2万円まで減ります。

 

 

「定率取り崩し」には、
資産が大きく減っていった場合には、少なくお金を引き出しますよ。
という『機能』が付いているのです。

 

 

 

 

逆に資産額が増えた場合は?

たとえば4400万円とかに資産が増えれば、
同じ年3.6%(毎月0.3%)の取り崩しでも、

年の取り崩し額は158.4万円まで増えます。

 

・・ココ、あなたはどう思われますか?・・

 

 

ちょっと「そもそも論」に戻っていいですか?

そもそも、
公的年金で足りないお金を
年144万円、月12万円と見積もっているわけですから、

年158.4万円の取り崩しは多すぎます。

 

じゃあ、年144万円まで(取り崩しを)減らします?

んー、それをしちゃうと
『定率・取り崩し』になりません。

 

ざっくばらんに言ってしまえば、
このような場合は
取り崩しの過程で「へそくりの原資」が出来た、
みたいに思ってください。

 

えっ!?

 

お金が余れば本当に「へそくり」してもいいですし、
ちょっと箱根旅行に行かれてもいいと思いますw

 

 

問題は、資産額が減って
取り崩しの金額ベースが少なくなった場合。

 

年144万円と見積もっているのに、

年ベース129.6万円とか、
あるいは取り崩し額が年115.2万円まで減ってしまえば、

 

あーあ、
せっかくリタイアしてるのに、
どうしてカツカツに過ごさないといけないの・・・

という心境になってしまいがちに。

 

 

 

 

しかし、です。

誤解を恐れずに言いますと、
定率取り崩しによる資産管理とは、

「ザ・リタイアメント資産管理業」なのです。

「業」ですか?

ハイ。

 

資産管理事業、すなわち立派な「事業」ですから(仕事量はごく僅かですが、)

その年の『収入』が144万円の年もあれば、
158.4万円になることも、
また逆に115.2万円に減ることもある・・

 

 

現役時代も収入のアップダウンがあって、
それに合わせてやり繰りしてきたわけですから、

「公的年金収入」+「投資信託・定率取り崩し」の、取り崩し分は、毎年毎年「ブレる」ことを許容してあげる、

いや、むしろそれを『楽しむ』くらいの余裕を持ってもいいのではないでしょうか?

 

定率取り崩しは、
楽天証券の『投資信託・定期売却サービス』を用いれば、仕組みがすべての作業を代行してくれますよ。
(②定率指定を選びます)

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