リタイアメント・資産の取り崩し

リタイア後の資産管理とは? ストックをフロー化すること!

2022年3月2日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

ちょっと書き出してみますね。

・個人年金保険
・企業年金

・つみたてNISA
・企業型の確定拠出年金
・イデコ

・楽天証券「特定口座」での投資信託(7本)
・預貯金

 

いずれもリタイア後の資産管理に関わります。

 

「個人年金保険」「企業年金」は、
設計側があなたのために、

年間○○万円の『年金』を、
10年とか15年にわたって支給してくれる制度と解します。

(いわゆる確定給付型の年金商品です)

 

 

 

これはシンプルに、

リタイア後の
「期限付きインカム」(継続的収入)と捉えましょう。

 

では、「つみたてNISA」とか「確定拠出年金」とか、楽天証券の「特定口座」で長年積み立ててきたインデックスファンドはどうする?

 

 

以下、相談者さまからしばしば頂戴する質問です。

 

もうすぐリタイアを迎えます。

 

つみたてNISA、イデコ、企業型DC、
特定口座での投資信託、どれから『解約』すればよいのですか?

 

まず『順番』から考えてしまうのは、
あなたがとても真面目な性格だからでしょう。

 

また、どれから「解約」する?という質問の意図を探ると、

・いつまで持ち続ける? Or ・いつ解約する?

というニュアンスが感じられます。

 

つまり、そこには
「一括して」「いつ」解約すればいい?

という心持ちが見え隠れするのです。

一度深呼吸しましょう。

 

 

 

 

運用資産額が
まとまった金額ベース(ストック)あるからといって、

別に、一括して大きく解約することも
何から順番に解約しようかと悩む必要も、

「ない」と思います。

 

・・もっとアバウトに、

 

・・みんな
・・少しずつ
・・解約し続ければよいと当クリニックは考えます。

 

 

まだお若いあなたも、
いつかリタイアする日を迎えます。

(まさに「その日」のために積立投資をしているわけで。)

定年退職の日(Xデー)を迎えれば、

私たちはそれまで積み上げた資産(ストック)を、
フロー(継続的な収入)に転換し始めるわけです。

 

 

 

 

つまり、
リタイアを迎えたからといって
いきなり『大金』が必要になったりはしない。ということ。

また「まとまった資産額」を意識して、
いきなり「まとまった金額」を解約する必要もない。ということ。

 

当クリニックでは
『老後のための資産運用』を、

 

低コストのインデックスファンドへの積立投資を続けることで、まとまった資産(ストック)を築き上げ、そこからインカム(継続的収入)を得て、暮らしの中で楽しく使っていくこと。

 

と定義します。

 

 

ところで以前、内藤忍さんが
次のような主旨のことをおっしゃっていました。

 

お金の不安から解消されるためには、
「フローでお金が入ってくる仕組みを作る」ことが重要です。

 

具体的に言えば、「60歳までに1億円」よりも「60歳から毎月20万円」を目指すべきということです。

 

前半部分は同意です。

 

リタイアを迎えれば、
「フローでお金が入ってくる仕組み」を作るのは必須でしょう。

公的年金で不足するフローを補うことが、
そもそもの『資産運用の役割』ですから!

 

しかし、

 

具体的に言えば、「60歳までに1億円」よりも「60歳から毎月20万円」を目指すべきということです。

 

には異を唱えます。

上記は言葉のレトリックに過ぎません。

 

 

 

 

仮に上記60歳を
『リタイアの時期』と仮定すれば、

 

60歳から毎月、
例えば20万円のような
『フロー』を得ることを目指すのは「万人に共通なこと」だからです。

 

換言すれば、
60歳から毎月20万円を得る方法が、

実物不動産を持つことなのか、
預貯金3000万円、投資信託7000万円を持つことなのか、

つまりどのようなストック(資産)を持つのか?という「違い」があるだけなのです。

 

繰り返しですが、
「老後」に入れば、

誰もがストックをフロー化していきます。

 

 

 

 

あなたがもし楽天証券で
「つみたてNISA」や「特定口座」でのインデックスファンド運用を行っていれば、
投資信託・定期売却サービス』を利用することで
ストックをフロー化できます。

 

「イデコ、企業型DCはどうすべきか?」

同じくストックをフロー化できますね。
そう「年金形式」を選択するのです。

 

ここでは65歳から老後の生活が始まるとしましょう。

リタイア後の最大の収入源は?
「公的年金」です。

これは「期限なしインカム」(継続的収入)ですね。

 

65歳)
公的年金
――――――――――――――――――――――――・・・→

個人年金保険
―――――――――→
企業年金
―――――――――――――――→

イデコ
―――――――――――――――→
企業型DC
――――――――――――→

つみたてNISA
――――――――――――――――――――→
特定口座(投資信託)
――――――――――――――――――――――――→

 

上記あくまでイメージとしての「フロー図」ですが、もうお分かりですよね。

 

65歳以降、より潤沢で長続きする『フロー』を得るために、
今、あなたは「フロー」を求めず、
できるだけ大きな資産(ストック)を積むことに専念しているわけです。
そうですよね?

カテゴリ:リタイアメント・資産の取り崩し

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