インデックス投資を広めてくれた功労者たち
2022年2月19日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
これまでの
日本におけるインデックス投資の普及を振り返る際、
最大の功労者は、
SBI証券でもなく、
日興アセットマネジメントでもなく、
ましてや金融庁でも投資信託協会でも日本FP協会でもなく、
バイアス(偏見)のない情報を発信し続けてきた『ふつうの人たち』です。
特にこれまで情報を発信してきた投信ブロガーの皆さん!
業界の問題点を指摘し、
コスト意識を醸成し、
投資家として「あるべき姿」を繰り返し説いてきた功績は絶大だと思います。
ブロガーさんの情報は、
積み上げるコンテンツが
単なる知識、考え方ではなく、
自らの投資『実践記』であることがまず希少です。
大げさでもなんでもなく、
ブロガーさんの『集合知』が
日本におけるインデックス投資のコンセプトを、
ほとんどゼロ周辺から築き上げてきたのです、この15年ほどの時間をかけて。
インデックス投資のコンセプト(概念)って言うと、
なにやら大げさに聞こえますが、
インデックス投資は、
⇒ 長期
⇒ 時間の分散 ⇒ つみたて
⇒ 低コスト
たったこれだけなのです。
たとえば水瀬ケンイチさんは
ベストセラー『お金は寝かせて増やしなさい』の中で、
インデックス投資を
次のように定義されています。
世界中に分散したインデックスファンドを
積み立て投資して長期保有すること。
とっても明確ですね(^^)
ところで、時代は常に移ろいます。
今現在(2022年)、実はブログよりも、
例えばインスタグラムが、若い世代に訴求しています。
わたしが度々拝見しているインスタが・・
そして、
ナザール@リスクマネジメント投資家さん!
ブログが『文字』の文化とすれば、
インスタグラムの投資関連情報は
『図表』の文化と云えるでしょう。
一例を挙げてみますと、
ナザールさんの「GAFAMはS&P500と比べてリターンが2倍だけどリスクも2倍」という投稿の中の、
下記の図表など、とっても分かりやすい!
画像元:ナザールさん
「GAFAMはS&P500と比べてリターンが2倍だけどリスクも2倍」
そして投資関連のSNSでいえば、
今はYouTubeが全盛です。
そう『動画』の文化ですね。
特に両学長の動画(リベ大)をわたしも熱心に観ていますが、
お金を増やすノウハウに収まらず、
人生とお金の関係についても深く掘り下げ、分かりやすく伝えてくれる点です。
このように
SNSの中の『地に足のついた情報』が、
個人投資家に多大な影響を与えているわけです。
もうひとつ、インデックス投資が普及した要因は
『税制優遇制度』の拡充でしょう。
米国では1974年に
〇 税制優遇がある「個人退職口座」
いわゆる(IRA)が始まり、
そして、
1978年に
〇 確定拠出年金制度(401kプラン)がスタートしました。
これら【税制優遇制度】が広まる中で、
自然と多くの人が
インデックス投資に触れ、
制度の普及と相まって
そのコンセプトが具現化されていったのです。
いわゆる、
長期・積立・分散・低コスト!
換言すれば、別にアメリカ人が
特別投資に詳しかったとか、
リスク選好度が高かったわけではないわけです。
これは日本でも同じでしょう。
先述した、ブログ、インスタ、YouTubeなどを通じて、
「こういうお得な制度があるよ。」
「時代はこんなふうに変わってるよ。
自分でお金を育てないともったいないよ。」という、
まっとうな啓蒙を
多くの情報発信者がしてくれるという便利な世の中に、私たちは住んでいるわけです。
SNSの影響度はますます増していくことでしょう。
あっ、わたしもYouTubeで頑張ってしゃべっていますよw
カテゴリ:インデックス投資全般