金融機関にモノ申す

親子の金融リテラシーの差について

2022年1月20日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

個別相談の中で、
たとえば75分が過ぎたあたりで
ご本人のお悩みは解決できたので、

 

33歳の山田さん(仮名)が、
お父様の運用について相談される。
あるいは、
66歳の小川さん(仮名)が
娘さんの運用について相談される。
という「ケース」が時々あります。

 

件数としてどちらが多いかというと、Aのほうです。

 

あくまでわたしの経験値ですが、
金融知識については、
息子さん娘さん世代のほうが、親御さん世代より長けていると思います。

 

 

 

 

理由はある意味シンプルで、

若い時分に「金融の知識」が必要で、
それを持ちうる環境にあったかどうか・・。

ココに違いがあるためでしょう。

 

今、33歳の山田さんは?

たとえ投資はしていなくても、
「株式市場」とか「ダウ平均」という言葉は、
おそらく中学生くらいから見聞きされていたと思います。

また、マーケットの起伏が経済に影響を与えているという感覚を、(たとえばコロナショック、リーマンショックなどで)自然に持たれているはずです。

 

いっぽう、
66歳の小川さんはどうでしょう?

若いときは総じて
世の中が『高金利』であったために、
(また定期昇給などもあり、)

お金の置き場所は「預金」で完結し、
金融の知識がなくても別段不自由はなかったと思われます。

 

 

 

 

実は今申し上げた『高金利』
キーワードになります。

 

33歳の山田さんは
そもそも『高金利』というものを知りません。

ですので、

年率8%、10%と謳われても
なにか「異質なもの」を感じ、健全な警戒心が芽生えやすいのです。

 

いっぽう
66歳の小川さんは、

昭和の終わりから平成のはじめにかけ、
年率7%、8%という『高金利』を、
郵貯の「定額貯金」やニッセイの「養老保険」などで経験されています。

そのため、
『高金利』を謳う商品を
信じてしまいやすい傾向にあります。

 

 

 

そして、
銀行や保険会社は
このようなシニアの方々の
金利に対する【感応度】をよく知っていて、

それを販売戦略に取り入れ、

新興国の債券や
毎月分配型ファンドや
外貨建ての個人年金保険を売ってきているのです。

 

 

33歳の山田さんは
お金はそんなにないけれど、
金融知識はそこそこ備えており、
66歳の小川さんは、お金は十分あるけれど、
金融知識はちょっぴりさびしいという『世代間構図』ではないでしょうか。

 

ココに親子が助け合う余地があります。

 

わたしは、

〇 親御さんのお金全般について、
〇 娘さん、息子さんの助言が適切に為されることが、

ご両親が適切な金融リテラシーを育み、
ヘンな金融商品に騙されない秘訣だと思います。

 

 

 

 

ただ、たとえ親子間でも
「お金のこと」を開示するってなかなか難しいもの・・。

身内で、
近ければ近いほど照れ臭く、
「お金のこと」にはあえて触れないというカルチャーが色濃く残っていますから・・。

 

ひとつの金融商品には
ほかの商品・サービスと同じく
「良いところ」と「悪いところ」があります。

親御さんは「良いところ」の情報のみで
その金融商品を把握してしまっている可能性が高いのです。

 

「お父さん、むかし私が社会人なるときに言ってくれたじゃん。
愛想のいい話し方、自分の懐にやすやすと入ってくるような奴には注意しろって。
別の肚を持っているかもしれないって。

 

金融商品も、それを売っている会社も、
同じようなところがあるんじゃないの?」

 

と、お話してみるのはもちろんOKだと思います。

 

知識が薄いために、
その「対象」(投資とか金融商品など)が、
単純に明るく見えてしまうだけなのです。

リテラシーを1個1個積み重ねていけば、
その対象の深みが増し、
陰も陽も翳りも輝きも同時に見えてくるはずです・・。

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