インデックス投資全般, 投資の発想法

資産運用のキモは、どのインデックスファンドを選ぶかより、どれだけインデックスファンドに『入金』できるかどうか・・

2022年1月18日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

突然ですが【クイズ】です。

以下ふたつの例で、
背中に背負う『リスク量』がより大きくなるのはどちらでしょう?

※全資産(トータル資産)は1000万円とします。

 

 預金500万円
  eMAXIS Slim 全世界株式500万円
 預金200万円
  楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)800万円

 

『答え』は・・です。

 

 

 

あなたはすでに
保有する投資信託を、
高度な分散を施した低コストの「インデックスファンド」に絞り込めたとしましょう。

すると不思議なことに、

 

あなたがどの「インデックスファンド」を選ぶかよりも、
全資産の中でどれくらいの割合、
「インデックスファンド」を保有できるかのほうがより重要になるのです。

 

 

投資信託を用いて
あなたの資産がどのくらい成長するかは、

 

「投資信託への入金力」×「利回り」×「投資期間」で決まってしまうためです。

 

「利回り」のところは・・?

「スリム全世界株式」と、
「楽天イ・バランス」(均等型)で、
利回りの差が 年5%も6%も開くことはまずありません。

 

 

ところが、「投資信託への入金力」では?

 

向こう25年間で
1800万円分、インデックスファンドを買い付けました」という人もいれば、700万円分しか、インデックスファンドを買えなかったよ」という人も出てくるわけです。
(倍以上の「差」ですね)

 

これこそ、本質です。

 

 

 

 

私たちはノイズ=些細なこと、些細な違いを「ゴミ箱」に捨て、

今こそ物事のBig picture(全体図)に立ち返るべきではないでしょうか。

 

(残念ながら多くの情報は偏在しているため、私たちは『些細なこと』に執心してしまいがち。そして、細かな違いを比較しすぎて疲弊してしまうのです。)

 

〇 楽天とSBIはどっちがいいの?(どっちでもOK)

〇 S&P500と全米株式は? それとも先進国株式のほうがよい?

(全部すごく重なっていますよ。)

すき家でいえば、
牛丼と、白髪ねぎ牛丼と、白髪ねぎ牛丼(玉子付)の違いに過ぎません。

 

〇 毎日積立 or 毎月積立?(どっちも期待リターンは変わりません。)

これも些細な違いです・・。

 

 

小さな事象に対して、
小さな決断を積み重ねていくと、
いろんなことを『足し算』してしまうのです・・。

 

たとえば、

S&P500、全米株式、全世界株式、レバナスもちょっと買う。

あと全米株式ETF買って、高配当株ETF(VYM,SPYD)も持って、イーサリアムと、REITのファンドと、宇宙工学のファンドも少し持っておこうか、

というような「一所懸命がんばる病」に罹ってしまいます。

 

そこ、一所懸命がんばる所じゃないですよ。

 

 

あなたが一所懸命頑張るべきは、
インデックスファンドへの『入金力』を上げること。

 

そのためには?

格安スマホに乗り換える。
安く快適に住まうための家を探す。
保険商品関連で合理的なお片付けを実施する。
無駄なサブスクを解約する。

(これらは支出「減」につながります)

 

あるいはパートナー同士共働きに。
プログラミングの勉強をする、転職活動をする。またブログを執筆する等副業に勤しむ。

(これらは収入「増」につながります)

すると? 毎月の「つみたて可能金額」が増えますね。

 

 

 

 

あるいは、まとまった資金については
向こう10年超、使う用事がないお金部分は

「拡大つみたて」によって、
インデックスファンドへの入金力UPを図る・・。

 

例) 500万円分 → 10万円×50ヵ月 で自動つみたて。

 

 

これらが、あなたにとって大事なことです。

 

繰り返しになりますが、
インデックスファンドの低コスト化、多様化が進んだ結果「どのファンドを選ぶべきか?」という重要性はかえって低下しているわけです。

インデックスファンドを用いて
あなたの資産がどのくらい成長するかは、

「インデックスファンドへの入金力」×「利回り」×「投資期間」で決まってしまうのです。

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