カンさん。楽天・インデックス・バランス・ファンドの「債券部分」ってどうなっているんですか?
2022年1月15日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
『楽天・インデックス・バランス・ファンド』はひと言でいえば、
バンガード「夢のタッグチーム」です。
なぜなら当該ファンドは、
「株式部分」を バンガード全世界株式ETF(VT)に投資し、
「債券部分」を バンガード全世界債券インデックスファンドに投資しているためです。
(しかも債券部分は為替ヘッジをかけています)
『楽天・インデックス・バランス・ファンド』は
「債券重視型」「均等型」「株式重視型」の3種類に分かれます。
とある日、
相談者の方から質問をいただきました。
「カンさん。楽天・インデックス・バランス・ファンドの『投資適格債券』って具体的にどんなインデックスファンドを指すのですか?」
はい。
調べてみました(^^)
楽天・インデックス・
バランス・ファンド(均等型)の『運用報告書』(全体版)を見ると、
先ほどわたしが記した
バンガード全世界債券インデックスファンドの『正式名称』が確認できます。
準備はいいですか?
- バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド
- インスティテューショナル・プラス円ヘッジAcc
です(^^)
Vanguard Global Bond Index Fund
(バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド!)
『ユーロヘッジ』された
バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドも存在します。
それが、
Vanguard Global Bond Index Fund
Institutional Plus EUR Hedged Acc
です。
- バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド
- インスティテューショナル・プラス円ヘッジAcc
と『名称』がほぼ同じですね。
上のほうはユーロ建てヘッジされたもので、下のほうが円建てヘッジされたもの。中身はもちろん『同じ』です。
ちなみに「楽天・インデックス・バランス・ファンド」(均等型)の運用報告書、
- バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド
- インスティテューショナル・プラス円ヘッジAcc の『部分』では以下の説明がなされています。
(分配は行いません。と書いてありますね)
次にユーロヘッジのほう、
「Vanguard Global Bond Index Fund
Institutional Plus EUR Hedged Acc」の、
Factsheet(運用レポート)をちょっと覗いてみましょう。
年間経費率は
円ヘッジ型と同じ「年0.10%」です。
株式部分のバンガード全世界株式ETF(VT)の年間経費率が0.08%なので、株式部分より債券部分のほうが『継続コスト』が高いという現象が起こっています。
連動を目指す「指数」は
ユーロヘッジ型では、
Benchmark — Bloomberg Global Aggregate Float Adjusted and Scaled Index in EUR
と記されています。
楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)の
運用報告書では、
ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整スケールド・インデックスに連動する投資成果を目指します。
と記されています。
(もちろん同一の指数です)
以下『国別組み入れ割合』です。
(Vanguard Global Bond Index Fund
Institutional Plus EUR Hedged AccのFactsheetより。)
アメリカ、日本、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、カナダという順になっています。
楽天・インデックス・
バランス・ファンド(均等型)の運用報告書(全体版)の、
- バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド
- インスティテューショナル・プラス円ヘッジAcc
の『部分』でもう少し深掘りしてみましょう。
当該ファンドを
「全世界債券インデックスファンド」と記した主旨がお分かりいただけますね。
以下、債券の『種類別・保有割合』です(もちろん全て「投資適格債券」です)
国債が半分強を占め、社債、不動産担保証券なども保有されていることが分かります。
最後に、
『バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド』は
21年11月末時点で、
ナント「13,287銘柄」の債券を組み入れています!
(広範な銘柄分散ですね)
バンガード「夢のタッグチーム」から構成される
『楽天・インデックス・バランス・ファンド』シリーズはその中身がまさに世界標準であると云っていいでしょう。
カテゴリ:インデックス投資全般, バランスファンド