定期売却しながら、定期積立しても良いのです、投資信託のお引っ越しなら!
2022年1月10日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
すでに投資信託で運用を行っている人へ。
・もっとコストが低いファンドに乗り換えたい
・もっと純資産額が大きいファンドに乗り換えたい
という希望をお持ちではないでしょうか?
当クリニックではこれを
『ファンドのお引っ越し』と呼んでいます。
が、これって口で言うほど簡単ではありません。
既存の投資信託を売るタイミングが難しいですし、どのくらいの時間スパンで売り切るかという判断も要します。
また、利益がある状態で売却すれば税金もかかりますし。
多くの人は、既存のファンドを売ることと、
より低コストのファンドに乗り換える(買い付ける)ことを「分けて」考えがちです。
でもそれって、ちょっとキツイかもしれません・・。
ご自宅の「お引っ越し」と同じです。
「引っ越し元」と「引っ越し先」をセットで捉えて、
どちらも同時に手配するというのがセオリー。
とは言いながら、
・いつ売って、いつ買うか、
・どのくらいの時間スパンで売り切って、
どのくらいの時間スパンで買い切るのかを、
適宜自分で判断し行動するなんて、至難の技です。
仮に2000万円程度、
乗り換えを行いたい投資信託があるなら、
〇 2000万円(既存のファンド)
『定期売却サービス』を利用
毎月100万円ファンドを売却(これを20ヵ月だけ継続)
〇 2000万円分(より低コストのインデックスファンドを買い付け)
『定期積立サービス』を利用
毎月100万円を積立(これを20ヵ月だけ継続)
もちろん10ヵ月~20ヵ月の間で
ファンド価格は変動するため、
売るほう、買うほうともに『調整』が必要ですが、
考え方の骨格は変わりません。
『税金』を支払ってでも、
今「引っ越し」を始めたほうがよい「理由」があります。
運用資産額が膨らんでいる今のほうが
心情的に「お引っ越し」がしやすい。
今後もあなたが
シンプルなインデックス投資を希求する姿勢は変わらないでしょう。
ですから、別に3年後、5年後に引っ越しをしても構わないわけです。
ただ、これから社会の格差が広がる中で、
為政者は金融税制を変更する(→税率を上げる)可能性が高くなっていると感じます。
金融税制が変更されてしまった後だと、
投資信託のお引っ越しに対する『ハードル』が一段上がってしまうことになります。
それにです。
今ファンドの『お引っ越し』を始めれば、5年後に始めるのと比べて、
(上記の例に倣えば)2000万円分の資産を、
より長い『期間』、より低コストのファンドで運用することができます。
私たちはコストがより低いファンドを
より長く保有する『戦略』に重きを置き、
金融税制が改悪される事態に備えなければならないのです。
カテゴリ:投資信託あれこれ