NISA活用法

つみたてNISA小史(年60万円、非課税期間10年ならこんなに広まらなかったでしょう・・)

2021年12月24日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

10月25日現在、
つみたてNISAの対象商品は『201本』となっています。

うちインデックス型の投資信託が173本。
アクティブ型は21本。
ETFが7本です。

つみたてNISA対象商品届出一覧』(対象資産別・PDFファイル)

 

金融機関によっては
3本、4本位のラインナップのみで
「一応やっています」とポーズのみのところもありますが、

すでにつみたてNISA口座は400万口座を超えています。

シンプルな仕組みと非課税期間20年という長さが支持の源になっています。

 

 

 

 

また、つみたてNISAをきっかけに、
インデックスファンドの「超低コスト化」が一気に進みました。

誰かが(いつか)日本の証券史を記すなら、
「つみたてNISA」がもたらした影響について必ず記述されることになるでしょう。

 

でも、です。

これはちょっとした歴史の「if」なのですが、
もしかすると、つみたてNISAがここまでの影響力を持たなかった可能性もあるのです。

というのは
2016年12月時点では、

つみたてNISAは年間の投資限度額『60万円』、
非課税期間『10 年』でほぼ決まりかけていたのです。

えっ!?

 

 

日経新聞も当時「記事」にしていました。

 

日経新聞電子版2016年12月2日)

 

それを土壇場でうっちゃって、
年間の限度額『40万円』、非課税期間『20年』を財務省に認めさせたのは当時の森金融庁長官です。

 

金額ではなく、期間(20年)を重視したからこそ、つみたてNISA のポテンシャルは高まったのです。

 

これぞ政治家の仕事です。

 

そしてその志を受け継ぐなら、
最終的には
つみたてNISAの非課税期間は『恒久化』されるべきでしょう。

これ以上シンプルでわかりやすい恩恵はないためです。

カテゴリ:NISA活用法

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