特定口座で運用資産が積み上がっているほうが、実はiDeCo、つみたてNISAを嵌めやすい?
2021年12月22日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
iDeCo、つみたてNISAはとても魅力的な「入り口」です。
でも「入り口」の真ん前で、
「んー、どうしよう?」と考えていると本質が見えなくなります。
『全体像』を(もう一度)見渡してみませんか?
仮にあなたが証券会社の特定口座で、
すでに『まとまった金額』で投資信託を保有されているなら、
そんなに心配することはないでしょう。
今の、通常口座(特定口座)を『中心』に据えてみるのです。
ポートフォリオを組んでいるとします。
先進国株式 40%
先進国債券 20%
新興国債券 10%
これまであなたは
毎月5万円、特定口座で
コツコツ「つみたて投資」を続けてきました。
さて、ここにどうやって、
iDeCo、つみたてNISAという新たな「入り口」を足し合わせるのか?
『答え』を先に言いましょう(^^)
「株式ファンド1本のみ」を積み立てる。
このような『シンプルな戦略』が有効でしょう。
なぜなら、
「特定口座」という大きなピザが
すでに出来上がっているためです。
ピザ??
はい、そうです。
まるいピザの中の、
「ひとつのスライス」として、
iDeCo、つみたてNISAでの運用を【嵌めてしまう】ということ。
上記でいえば、
iDeCo・・「日本株式ファンド」のみ
つみたてNISA・・「先進国株式ファンド」のみを
積み立てるイメージです。
これまであなたは「特定口座」で毎月5万円、
つみたて投資を続けてきました。
毎月の掛金の『割合』は、どうなりますか?
先進国株式40% 2万円
先進国債券20% 1万円
新興国債券10% 0.5万円
ここから、
iDeCo、つみたてNISAも活用するわけです。
たとえば月5万円の「つみたて金額」のうち、
計3.5万円分を
iDeCo、つみたてNISA用とし、
特定口座用にも(わざと)1.5万円分を『確保』します。
3.5万円の内訳は・・?
日本株式ファンド
先進国株式ファンド としましょう。
それぞれの「入り口」で
「株式ファンド1本のみ」を積み立てると割り切るわけです。
換言すれば、iDeCo、つみたてNISAを
それぞれ「日本株式というスライス」
「先進国株式というスライス」と見立て、
大きなピザの一部として嵌め込むわけです。
あとは「特定口座」で
先進国債券 1万円
新興国債券 0.5万円分の「つみたて」を続けることになります。
こうすれば・・?
iDeCo、つみたてNISAでの運用を放ったらかしに出来ます!
日本株式や先進国株式の
資産が積み上がっているため、
特定口座で行うことになります。← ココ、重要。
このケースでは、
(実は)特定口座が運用資産全体の
『コントロールセンター』の役割を担うのです。
『リ・バランス』の時はどうしますか?
日本株式、先進国株式に関しては、
特定口座での日本株式と、
iDeCoの日本株式を「足し算」します。
同じように、
特定口座での先進国株式と、
つみたてNISAの先進国株式を「足し算」します。
割合が高くなった投資対象の売却も、
割合が低くなった投資対象の買い増しも、
「特定口座」で行うわけです。
以上、特定口座で
運用資産が積み上がっていれば、
iDeCo、つみたてNISAでの管理がしやすくなるというお話でした。ぜひ参考にしてください!
カテゴリ:NISA活用法, 確定拠出年金(iDeCo・企業型)