58歳からの『夫婦やり直し』マネー編(お住まい、バランスファンド、終身保険、個人年金繰下げ受給)
2021年12月19日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
58歳、横山さんご夫妻が再び登場・・。
今年、息子さんが独立されたところで、
ずいぶん不用品の処分をされました。
ついでに横山さん!
お二人の持ち物の「お片付け」もされてみては?
モノに溢れる暮らしは、
過去に縛られる生活そのもの。
横山さんご夫妻のお二人の時間は
これから「うんと」長いわけですから、
横山さんご夫妻(58歳)
28歳・・・・・58歳・・・・・88歳・・・
前半 後半
身の回りをキレイ一新することで、
未来がよりクリアに見渡せます。
今の住居も「お片付け」してしまいましょうか?
えっ?
もし郊外の「一戸建て」にお住まいなら、
より至便な、都心に近い「中古マンション」への住み替えをお勧めします。
理由はいくつかあります。
四大都市圏(東京、名古屋、大阪、福岡)をイメージしますと、
⇒ 都心近くの「中古マンション」4500万円へのお引っ越し。
一見、同じ4500万円ですが、
より価値が劣化しにくい『資産』への買い替えという意味合いがあります。
(日本は世界最速で、超高齢化社会をひた走っていますから。)
また、これは
ご主人宛てにお話ししますが、
横山さんが65歳で定年退職なら、
あと7年ありますから、
「家」でも「会社」でもない、
「第三の場所(サードプレイス)」を今から作っておくべきでしょう。
これも↑都心に近いお住まいのほうが作りやすいのです。
昨日の記事、
「夫源病」のことを覚えていますか?
「第三の場所」は必須ですよ(冷汗)
ところで、
ご夫妻で『お金のこと』を改まって話し合うって、なかなか難しいことです。
その「きっかけ」としてお勧めしたいのが「ねんきん定期便」です。
(ねんきん定期便は、毎年誕生月に送付されます。)
晩ごはんを食べたあと、
なにかの話のついでで結構ですから、
今のままの年収で60歳まで行ったとして、
65歳からもらえる「年金の見込み額」が書いてあるよ・・」
みたいな感じで話を振ってみてください。
お二人の老後の生活を、
お金の面からイメージするきっかけになるはずです。
あるいは、
横山さんご夫妻は『終身保険』をお持ちですか?
間違っても
「自分」が死ぬまで持ち続けてはいけません。
なぜなら、残すべき死亡保障はもはや必要ないためです。
こちらの記事をご参照 ⇒『終身保険』を第2の退職金にする方法
あるいは
「個人年金保険」はどうでしょう?
横山さんが
仮に30代頃に入った『個人年金保険』をお持ちであれば、
それは予定利率が悪くはない、
貯蓄性商品になっているかもしれません。
もし、そのような個人年金をお持ちなら、
当初の予定通り、
年金受給開始年から受け取ってもいいですが、
公的年金も十分あり、
おまけに企業型の確定拠出年金、iDeCoなどに加入していて、
60代の収入源はそこそこあるよ、という場合は、
個人年金の受給を繰り下げるという「手」もあります。
??
繰下げ受給が可能な場合は、
その個人年金保険が当初設定した「予定利率」に則って、年金の『繰り下げ』が実施されます。
つまり?
けっこう有利な条件で
「年金額」が加算されることになるのです。
これは覚えておいて損はないでしょう。
右記、ご参照を。⇒「第99回 お宝を教えぬ生保の不誠実」(橘玲の世界は損得勘定)
最後に、横山さんご夫妻の資産運用も
「お片付け」が必要かもしれません。
長く続く老後の生活で、
金融商品の『取り崩し』をそつなくこなしていくためには、
以上の二点をお勧めします。
お子さんが独立してしまえば、
急にスペースが出来て、また時間的な余裕もできて、お互いが戸惑ってしまうのも無理ないこと。
その戸惑いこそが「リ・マリッジ」、
互いが新たに出会い直す『前奏曲』となるのです。
カテゴリ:100年ライフプラン