周辺のご相談案件が、90分のカウンセリングの「75分」を占めることもあります
2021年12月11日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
カウンセリングの時間は、生物(なまもの)です。
二人の生身の人間が相対するわけですから。
(たとえオンライン上であっても。)
「Aさん」と「Bさん(わたし)」
それぞれの『役割』は異なりますが、それぞれが真剣です。
3くらいの悩みのタネだと感じていたものが
意外に症状が重く、10くらいの「お悩み量」になることもあれば、
逆に10くらいの悩みの種だと思っていたものが、
意外に2くらいの「お悩み量」と判明する場合もあります。
たとえば、ですが、
一般NISAをしていた人が、
つみたてNISAに変更を決意できれば、
(それはほぼ「インデックスファンド」で積み立てをするということになり、)
iDeCoも、特定口座での運用も、
つみたてNISAと同種のインデックスファンドに揃えることで、一挙に投資の悩みが霧散することもあります。
メインの悩みが早く解決すると、
逆に『周辺事情』のご相談が
メインになったりすることも(稀に)あるのです。
歴史的な超低金利で、
ローンの支払い利息の負担も
(以前に比べれば)うんと小さくなっている・・
このような意識が強いせいでしょうか、
繰上げ返済を行う「効用」を比較して、
もしローンを組んで10年以内、
ローン残高3000万円以上あれば、
繰上げ返済の効用のほうが概ね「大きい」でしょう。
(なぜなら、繰上げ返済という名の投資は「確定リターン」であり「即効性」があるため)
カウンセリングでは、
以下、カシオの『繰上げ返済シミュレーション』を用います。
⇒ 200万円、300万円と
まとまった資金を投資に回すのに抵抗がある人には、
200万円、300万円を「繰上げ返済」して、
それも(返済年数は変えず)
『毎月の返済額を減らすパターン』とし、
そこから積み立て投資の
「つみたて金額」を増やしましょう!とアドバイスすることもあります。
今の住宅のお話に関連しますが、
「どうしたらいいでしょうかね?」という周辺相談のケースもあります。
その際は『路線価』のサイトを開いて
土地の価格を出したりします。
たとえば、ですが、
⇒ 土地を売って、
手元の預金を増やす、あるいは投資信託での運用を考慮しているような場合は、
路線価サイトで、
「平成27年分」の価格と、
「令和3年」(最新)の路線価を比較して、
「地方の、ふつうの住宅地では
もはや不動産価格は逓減していく一方でしょう・・」とお話し、リスク資産の『乗り換え』をお勧めしたりもします。
早期リタイア、セミリタイアに関心を寄せる人が増えています。
・この資産額で出来るでしょうか?
・いつ頃出来るでしょうか?
・早く仕事を辞めるって(やはり)無謀なのでしょうか?
いろいろな質問を頂戴しますが、
皆さん、お仕事からの解放をメインに捉えているようです。
でも、です。
早期リタイアの本質は?
『新しい暮らしの創出』ではないでしょうか。
(いきなりですが、)
毎日の生活の『中身』って、何で決まるのでしょう?
・誰と会うか(誰と付き合うか)
・何をするか
これで決まります。
・何をするかの観点で見てみましょう。
早期リタイアを
「何もしなくてよい(自由だ)」と捉えてしまうと、たぶん早期リタイアは長続きしません。
無理がない、何をするか?を定めるのが、いちばん大変だったりするのです。
先ほどの質問に戻れば、
・この資産額で(早期リタイア)出来るのか?という問いも、
・どこに住むのかで答えが違ってきてしまいます。
わたしは現に『地方移住』しているため、
そこから『年の支出』を弾き出して、
今のご資産額でもFIRE出来なくはないですよ、とアドバイスしたりもします。
カウンセリングは時間限定の「キャッチボール」でもあり、
周辺のお悩みを伺うことで逆に、
『メインのお悩み』を解決する「糸口」が見つかったりもします。
最後に余談ですが、
リアルでカウンセリングをしていた頃に比べて、(オンライン上での)カウンセリングでは「間(ま)」が空くのが怖くなくなりました。
どうやら、相談者さまも同じようですww
カテゴリ:わたしのFP修行