インデックス投資は、無難、妥当、ザ・平均です(最近の「お問い合わせ」で感じること)
2021年12月9日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
ひと昔前は「インデックス投資」ってなに?
を説明するだけでも大変でした。
と真顔で返されたこともあります(^^)
最近では情報の量が指数関数的に増え、
テキスト情報から動画情報に主流も移っていますが、
さまざまな『ワード』を見ても、
「インデックス投資」が
ひとつのメジャーな投資のやり方として定着した感があります。
(これはとても喜ばしいこと!)
が、しかし、
この『ワード』という言葉が厄介なのです。
情報の量だけでなく、
情報の流れ方も驚くほど早くなっており、
一つひとつ手に取り、十分理解して、腹落ちする・・以前に、
自分の脳内で高速処理しようとする人が増えていると感じます。
ここの↑ニュアンス、お分かりいただけますか?
繰り返しですが『ワード』はご存じなのです。
情報が過多のため、
さまざまな『ワード』は一直線上に等距離に並んでおり、
(それら唯一の共通点は「お金を増やすためのモノ」)
自分自身の分析と傾向から見た
投資スタイルのカテゴリー分けや、
付随する税制などを体系化しその本質を理解しようとするより、
先に『ワード』を、
感覚的につかんでしまう傾向があります。
たとえば、
先ほどのNISA、非課税という『ワード』のインパクトが強ければ、投資信託クリニックの『お問い合わせフォーム』には、
一般NISA、つみたてNISAどちらがいいでしょうか?
(例えば一般NISAで)今年中に120万円の枠を使ったほうがいいですか?
みたいな質問が寄せられたりします。
上記のようなお問い合わせを拝見すると、
なんだか『焦り』のようなものも感じます。
どれだけお金が増えているか(過去リターン)だけで、
インデックス投資とアクティブファンド、
インデックス投資とレバレッジ・ナスダック100、
インデックス投資と仮想通貨を比較されたりしているのが分かる「問い合わせ」もあります。
先述のように、
『ワード』の収集を熱心にすれば、
「インデックス投資」という言葉はそこそこ頻出します。
なので、考慮すべき投資のやり方として挙がってくるのですが、
当クリニックの「お問い合わせ」では時々、
その「平凡な仕組み&平凡なリターン」とのギャップに『困惑』されるお客様もおられるのです。
その典型的なセリフが以下。
「多くの人がインデックス投資が良いと言っていますが・・・・」
問い合わせフォームで、この文章を拝見すると、
まさに「インデックス投資」というワードを目の前にして、半信半疑なご様子が浮かんでくるのです。
・・なにか大切なものが
「抜けてしまって」いますね?
そう。
あなた自身と、
インデックス投資という投資のやり方の【相性】です。
資産運用に関心を寄せる人が増えたために、
かえって「インデックス投資」の本質を伝えるのが難しくなっています。
率直にいって
インデックス投資を
「なにか特別なモノ」と勘違いする人が増えているのです。
違います!
インデックス投資は「水」です。
美味しいステーキでもなければ、絶妙な味の魚でもありません。
誰もが手に取る、無難な飲み物です。
妥当な選択です。
ずいぶん前からあって、今もあって、これから先も「当たり前のように」在り続ける、ただ『平均』をなぞるだけの投資スタイルなのです。
正直に申し上げていいですか?
わたしは「インデックス投資」に向かない人もけっこうおられると思います。
誤解を恐れずにいえば、
『平均』をなぞる投資ですから、
それに向いているのも、平均的な人、ふつうの人なのです。
一度、以下『チェックシート12』に答えてみてください。
新たな発見があるかもしれませんよ(^^)
カテゴリ:インデックス投資全般