NISA活用法

つみたてNISAに投資可能な累積額は840万円、でも非課税枠の総額は800万円?

2021年11月18日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

ご承知の通り、
『つみたてNISA』は非課税の期間は長い(20年)のですが、
年間の限度額が40万円と少し寂しいです。。

 

『資産形成世代』にとって、
・年間の投資限度額が大きいほうと、
・非課税期間がより長いほうと、 
どっちがより「重要」か?と問われれば、

 

迷わず『より長い非課税期間』と答えます。

(ですので当クリニックでは
「一般NISA」より「つみたてNISA」をお勧めしているわけです。)

 

20年という『非課税期間』は
「人生時間に即した長期投資」に慣れるかっこうの練習台となるはず。

 

さて、
当ブログでは
以下図表をたびたび挙げています。

来年(2022年)からの前提でお話すると、

 

あなたが「つみたてNISA」を利用し始めれば、

22年から2042年までの計21年間、
毎年最大「40万円」の投資枠を持つことに。

 

ですので
40万円 × 21年 = 計840万円
『積立可能額』を持っている、という言い方は間違っていません。

 

 

 

ちょっと「つみたてNISA」に毎年、

お金を入れ続ける(=積立投資を続けている)とイメージしてみてください。

2022年 40万円
・・
・・
2032年 40万円
・・
・・
2039年 40万円
・・
2040年 40万円
・・

(そして)あっという間に2041年です。
2041年も目一杯「40万円」を入金して、その年の大晦日を迎えたとしましょう。

 

あれ?

そういえば、今日2041年12月31日は、

 

いちばん最初の年、2022年に入れた「40万円」の積立元本の、満20年の『非課税期間』の満了だわ!

ということになります。

あなたは特段「売却」の指示も出さなかったため、

 

2022年に入れた「40万円」の積立元本は85万円ほどに増えていましたが、このお金は2042年以降、『特定口座(課税口座)』に移されることになりました・・。

 

 

ということは?

お金を入れ続けるという意味では

2042年も「40万円分」の投資枠が存在するわけですが、

2022年から始まった20年間の『非課税枠』はすでに使い終えているため、

 

厳密に言えば、
「つみたてNISA」の、
非課税枠の総額は 計800万円(40万円×20年)なのです。

 

ココ、伝わっていますか?

 

 

 

「つみたてNISA」にお金を入れられる累積額の最大は「840万円」ですが、非課税枠として認識できる最大の金額は「800万円」です。

 

話をもとに戻しましょう。

先述の通り、
「つみたてNISA」は長期投資の練習場です。

サッカーのピッチみたいなものです。

 

 

 

あなたのご年齢、お金の状況に合わせて
柔軟に利用すればよいわけです。

一例ですが、お金を入れるのは、

 


2022年~2031年末までの「10年だけ」という人もいるでしょう。

たとえば10年後に定年退職を迎えるような人。)

 

あるいは、
「つみたてNISA」からの解約を、

非課税期間の『満20年』を待たずに、
13年目くらいから断続的にし始める人もいるでしょう。

(生活費の足しにする「ニーズ」がその時点から発生するため)

 

 

先ほど、
2022年に入れた「40万円」の積立元本の、
満20年の『非課税期間』の満了だわ!

と申し上げました。

22年 ・・ ⇒ ・・ 2041年末

 

 

このとき、ファンドを売却しなければ、
2041年の最終取引日の『投資信託の基準価額』が、
そのまま2042年の『特定口座』における
ファンドの取得価格と見なされます。

 

42年以降は『特定口座』で同ファンドを、引き続き運用することになるのです。

 

つまり、柔軟に「つみたてNISA口座」を利用するという「意味」は、

〇 非課税期間の『20年』未満で売ってもいいし、
〇 非課税期間の『20年』を越えて持ち続けてもよい、ということなのです。

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