世界投資的紀行

資源がある国より、試練がある国に投資しよう

2021年11月12日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

以前、FPの中桐啓貴さんの本を読んだときに
なるほどなあ~と思えるフレーズがありました。

それは・・

 

「資源がある国より、試練がある国に投資しましょう。」

 

ヒトも国も
その原理は同じです。

 

厳しい状況に置かれているからこそ、
創意工夫し
絶えず努力を続けるわけです。

かつてのシンガポールしかり、
日本しかり・・。

 

 

わたしは
2009年にベトナムに行きました。

ホーチミン市の
「戦争証跡博物館」を訪れ、
インドシナ戦争、そしてベトナム戦争の悲惨さを目の当たりにしました。

 

 

(第1次インドシナ戦争のあと、
1954年に「休戦」が実現するのですが、

このとき北緯17度線を『軍事境界線』として
実質上、南北ベトナムに分かれてしまったのです)

 

その後のベトナム戦争では
300万人のベトナム人が戦死し、
そのうち、非戦闘員が200万人を占めたとされています。

わたしは『クチトンネル』を見学する
バスツアーにも参加しました。

(クチトンネルとは
ベトコンがアメリカ軍に対して抗戦した
全長200キロメートルを超える地下トンネルのこと)

 

 

写真のふたりは
そのバスツアーで出会ったベトナム人青年です。

右側に座っていた少し太めの青年が
「私たちの国はまだまだ貧しいです」

と言っていました。

「道路や鉄道や、
その他さまざまなインフラを作っていかないといけません。技術もまだまだです」

左側の青年は、

「これからサービス、経済のこと、
とても多くのことを学ぶ必要があります」

と言っていました。

 

どこか前のめりで、
息を切らせながら自分たちの国を熱く語ることが出来る人たち・・。

 

(当然ながら、国を作っているのは
こういう人たちの思いの『集積』なのです・・)

 

次の写真は、
2010年に訪れた、
インドのデリー南部にある
ショッピングモールで撮ったものです。

 

 

彼らは豊かになりつつあるインドの象徴ですね。

 

が、かつてこの国は、
イギリスの植民地となり、

独自の文化を否定され、
苦境に立たされた『経験』を持ちます。

植民地時代、
支配者であったイギリス人の官舎の前には、

 

Dogs and Indians Not allowed
(犬とインド人は入るべからず)

 

という札が立ててあったのだそう。

 

また、
映画「ガンジー」に詳しいですが、
かつてイスラム教徒とヒンドゥー教徒の争いが苛烈を極めたこともありました。

 

 

ヒトも国も、
数多の試練をバネに
経済的な成長を果たすのです・・。

 

カテゴリ:世界投資的紀行

おすすめの記事