石橋を叩いて渡るタイプの人にお勧めの、債券多めのバランスファンド
2021年10月15日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
あなたの目の前に『水たまり』があります。
この「水たまり」をエイヤーと飛び越えてしまう人もいれば、
ちょっと越えるのはしんどいなと躊躇する人もいます。
「水たまり」を越えるための
あなたの『歩幅』のことを、
当然ですが、
人それぞれで
飛び越えられる『水たまりの大きさ』はまったく違います。
(良い・悪いの問題ではありません。)
わたしは時々、自分に勘違いを起こします。
長く投資に関わる仕事をしていると、
多くの人がすでに『それなりの経験』を積んでいると錯覚してしまうのです。
しかし(意外に思われるかもしれませんが、)
投資家の『半分』近くは
ビギナー層であるとわたしは感じています。
~まだまだ『歩幅』が小さい人が多いのです。~
YouTubeは熱心に観ますが、
まだコメントはしたことがありません。
ネット証券主催のオンラインセミナーなども
自分には敷居が高いと感じてしまいます。
『サイレントマジョリティー』と呼ばれる、
勢力としては大きな割合を占めるにもかかわらず、投資の初心者は一人ひとりが「どんな人なのか」一見分かりにくいのです・・。
言い方を換えてみますね。
SNSで積極的に発言するのが、
(ビギナー層ではなく、)
一般の投資家、その上のマニア投資家に偏っているため、
私たちは余計にビギナー層の「大きさ」を
はき違えているのです。
これはわたしの肌感覚ですが、
石橋を叩いて渡るタイプの人は(イメージよりも)たくさんいるのでは?
上の猫くんも、そしてあなたも、慎重派ではありますが、しかし『橋』を渡りたいのです。
でも、大きな『水たまり』はちょっと無理・・。
そういう人にとっても、
もちろん投資を始めて、
そして続けることが重要ですから、
つまりは価格変動の振れ幅を限定させることに主眼を置いた、債券多めのバランスファンドが、最初のツールとしてはふさわしいと考えます。
以前に『均等型タイプ』はこのブログでも取り上げましたが、
『楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)』
それに
『SBIグローバル・バランス・ファンド』をご紹介します。
楽天・インデックス・・の基本比率は株式30%、債券70%。
株式部分はバンガードの全世界株式ETFに、
債券部分はバンガードの全世界債券インデックスファンド(為替ヘッジ有)に投資を行います。
以下、債券重視型の資産配分です。
運用管理費用は 税込0.226%程度。
いっぽうSBIグローバル・・は
4つの株式ETF、3つの債券ETFに投資を行っています。おおよそ株式40%、債券60%の基本比率です。
(日本株式を除いてすべて米国上場ETFです。)
運用管理費用は 税込0.2799%程度。
先ほど、
水たまりを越える『歩幅』はそれぞれ違うと述べましたが、
長い「つみたて投資人生」の中で、
『歩幅』は変化していく・・ということ。
最初に、
自分のリスク許容度とかけ離れた道具を選んでしまい、
最初に、
自分の感情的に(ちょっと)許しがたいネガティブな経験をしてしまうと、
最悪、
投資の現場から「サヨナラ」してしまう可能性もあります。
(これは投資に限らずですが)心得としては、
【自分に合った道具】を探し、
たとえば2、3年が経って、
本日例に挙げたバランスファンドは卒業して、
より価格変動の振れ幅が大きい別の投資信託に乗り換えても全然OKなわけです。
長い途上で「変化」があって当たり前なのです。
最後に、
『SBIグローバル・バランス・ファンド』は、
もしあなたがSBI証券でiDeCoをやっていたら、イデコ対象商品となります。
また『楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)』はつみたてNISA対象商品です。
カテゴリ:バランスファンド