設立おめでとうございます! Bogleheads®日本チャプターに期待するもの
2021年10月8日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
わたしは水瀬ケンイチさんのツイートで知りました。
投信ブロガーの水瀬ケンイチ、虫とり小僧、セロンと、バンガード・インベストメンツ・ジャパン旧クルー(社員)の金野真弓、伊藤るみの計5名が、2021年10月2日にBogleheads®日本チャプターを設立しました。
— 水瀬ケンイチ(みなせけんいち) (@minasek) October 6, 2021
日本の個人投資家の役に立つコミュニティを!https://t.co/l9x3W0p2Ev
でも、ですよ・・・
「ボーグルヘッズ」(Bogleheads®)といきなり言われても、
「??」状態になってしまう人もいることでしょう。
ボーグルってなに?誰?
アメリカ大手運用会社バンガード社の創業者
『ジョン・C・ボーグルさん』のことです。
Bogleheads®は、
このボーグル氏の『志』に賛同する個人投資家の集まりなのです。
水瀬さんのブログ記事から
引用してみましょう。
Bogleheads®とは、
バンガード創業者で投資啓蒙家の
ジョン・ボーグル氏に敬意を込めた造語で、
ボーグル氏の投資哲学の賛同者が集うコミュニティのことを言います。
最新のBogleheads®会員数は111,542人、全世界に92のチャプターがあります。
すごく大きなコミュニティなのですね!
低コストのインデックスファンド(ETF)を世界中で愛好する人がいて、またバンガードの「運用理念」に共鳴する人が大勢いることをとても嬉しく思います。
水瀬さんは以前、バンガード視察ツアーに参加された折、
この『Bogleheads®』に実際に参加されたのだそう。
・・ちょっと羨ましい)
実は不肖わたくしカンも
2012年に「バンガード視察ツアー」に参加しました。
バンガード本社を見学し、
さまざまなレクチャーを受けた3日間でした。
創業者ボーグル氏の『哲学』が染みわたっていることに、何より驚きました。
バンガード社は残念ながら日本からは撤退しましたが、
= 自身の運用スタイルを逸脱しない、
という教えを繰り返し唱えています。
投資に限らず、
物事の理(ことわり)はしごくシンプルなのです。
これまで投資に対してネガティブな印象を抱いていた人が
この「Bogleheads®」と出会うことで、
新たなイメージを自身に吹き込むことが可能になるかもしれません。
何よりBogleheads®日本チャプター(日本支部?)が
今後どんな活動を行っていくのか、一投資家として興味津々です(^^)
(Zoomなどで世界数か所を結んで「多次元オンラインミーティング」を実施しても面白いでしょうね。)
ところで、です。
このような個人投資家の集まり(コミュニティ)について、
ちょっと訝しく見る人が(もしかすると)おられるかもしれません。
なんでみんな仲良くするの?」
この発言の主旨、よーく分かります。
個別株式のトレードや、
不動産投資の世界では、
「誰かに先駆けて、
特定の銘柄(物件)を見つけ出す」ことに
リターンの源泉が宿っているわけですから、別に他の投資家と仲良くしても「得」にはなりません。
そもそも他者を出し抜いて、
「超過のリターン」を得ようという投資ではありません。
投資対象が同じなら、
(たとえば日本以外の先進各国の株式を内包する
MSCIコクサイ指数との連動を目指す『先進国株式インデックスファンド』なら、)
ベテラン選手が投資しても、
先々月投資に参入したばかりの超ビギナーでも、
期待リターンは同じになります。
なぜなら、
同じように、市場全体を買っているためです。
規模の利益が働き、
つまり、
競争ではなく、共栄する投資スタイルなのです。
アニマルスピリットというよりは、植物・共生暮らし?
インデックス投資と出会って「嗚呼!!」と驚く人はまだまだ何百万、何千万人といると思いますよ。
最後に、
Bogleheads®日本チャプター設立のプレスリリースはこちらです。
~日本における「長期・分散・低コスト」の更なる普及のため
投信ブロガーとバンガードの旧クルー有志が共同で設立~
カテゴリ:インデックス投資全般