投資信託の「出口戦略」の答えは、投資信託を「買っていく戦略」の中にあります
2021年9月17日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
Googleアナリティクスで
検索上位キーワードを調べると、
興味深いワードに出くわすことがあります。
当サイト(投資信託クリニック)の
9月以降の検索ワード内に、
以下のものが含まれていました。
〇 投資信託上がったら取崩し
〇 投資信託 切り崩しかグロース分か
フム。
検索をしている人の
悩ましい気持ちがこちらに伝わってきますね。
正直言って投資信託で難しいのは、
「買っていくこと」ではなく、
「売っていくこと」すなわち出口戦略です。
頻繁にいただく質問です。
多くの場合 ⇒ あなたにお金が必要になったときです。
(そのとき、正々堂々と売るわけです)
ふつう「継続的に」「一定の金額」が必要になるのは「定年退職後」ですね。
なので退職後に売ります。
ただし、定年退職したからといって
投資信託をいっぺんに(全部)売ることもないわけです。
ですので、
『いつ』売るべきか?と
あまり考えないほうがよいでしょう。
『いつ』を連想すると、
どうしても「一括売却」に引っ張られてしまいます。
ところで、上記の注意点は
『つみたて投資』をしているあなたの日常を考えれば、
より理解しやすいでしょう。
投資信託を『いつ』買うべきか? 悩んでいますか?
NON、ですよね。
なぜなら「自動つみたて」で
『規則的に』『決まった金額』を買っているだけだから。
(また、たとえば500万円分、一括で購入するという考えも自然に放棄しているはずです。)
投資信託を「売っていく戦略」にそのまま当てはめましょう。
すなわち、
ファンドは定年退職後に、
『規則的に』『決まった金額で(あるいは率で)』売っていくのです。
冒頭の検索ワードに戻ってみましょう。
〇 投資信託 切り崩しかグロース分か
このワードの意味は?
果たして儲かってる分のみを売るのか、
それともそんなのは気にせずに「切り崩して(取り崩して)」いいものなのか?」
ということ。
『答え』は規則的に、取り崩して良いのです!
ココでもまた、
現に「つみたて投資」をしているあなたの日常を振り返る必要があります。
来月の積立を「やろうか?」「止めようか?」なんて悩みますか?
NON、ですよね。
自動つみたて投資の「買い戦略」では、
今、投資信託に利益が出ているか、損失が発生しているかなんて、気にしていないはずです。
それと同じように、ファンドの「出口戦略」でも、
投資信託に利益が出ているか、損失が発生しているかは気にする必要はありません。
ちょっと想像してみてください。
65歳で完全リタイアして、
85歳まで『ファンド取り崩し』を続けるとして20年、90歳までなら25年です。
下手すると、
ファンドの積立期間と同じくらいになりませんか!
ファンドの解約『長期ロード』では、
どのみち投資信託の価格が下がる、上がる両方含まれてしまいます(「暴落」と「バブル」も含まれるでしょう)
「取り崩し」をしている20~25年間という時間軸で、
ざっくり投資信託の価格が上昇していれば、
「まあ、悪くない値段で解約できたよね。」という帰結になるのでは?
最後に、
これもよくいただくご質問です。
同じく「つみたて投資」の『対(つい)』で捉えるのですよ。
積立をしているあなたは?
「どのくらいの金額ベースで積み立てますか?」
(まずは)毎月の収支の範囲内、ですよね。
月に6万円位お金が残るなら、
4万円とか5万円とか毎月「つみたて投資」に回せるはずです。
投資信託をどのくらい「解約」すべきかは、
ざっくり年ベースで、あなたの収支がどれくらい「不足」するか?によります。
たとえば公的年金以外で
年間100万円位必要だ。
であれば、年100万円で(あるいはそれに相当する「率」で)ファンドを解約し続けるわけです。
出口戦略 解約を続ける
もちろん投資信託の出口戦略では、
「投資信託・定期売却サービス」を利用して、
『仕組み』にファンドを自動解約してもらうのがラクなやり方ですよ。
SBI証券「投資信託定期売却サービス」
楽天証券「投信定期売却サービス」
フィデリティ証券「投信自動定期売却、自動定期出金」
セゾン投信「定期換金サービス」
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いずれの金融機関も素晴らしいです!
カテゴリ:リタイアメント・資産の取り崩し, 投資信託あれこれ