ポートフォリオ運用

日株+先進国株+新興国株より、全世界株式のほうが投資を続けやすい理由

2021年8月22日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

たとえばあなたは自分で
『日株20%、先進国株60%、新興国株20%』という
アセットアロケーションを決めて運用を続けているとします。

これはあなたにとって
投資の基本方針であり、
揺るがない「軸」のようなものです。

この軸(骨太配分)があるからこそ、
定期的な「リ・バランス」も出来るわけですね。

 

ところが
自分で資産配分を決めるということは、
自分で資産配分を変えられる。ということでもあります。

 

 

自分で決めてコントロールしている事ですから、

時には自分で「変えてみようかな。」
「いや、変えたほうがいいのかな?」という、
「悩みのタネ」が何処から生まれてくるかもしれません。

 

たとえば、
2016年以降の絶好調だった米国株式を振り返ると、

あなたは何度も
『もっと先進国株の割合を増やしたい!』
という誘惑に駆られたかもしれません。

いや、実際に割合を増やしましたか?

(現状、先進国株式の約7割が米国株式ですから・・)

 

逆に昨今は中国の様子がおかしいです。

あなたはさまざまに情報収集をしながら
中国経済の減速は避けがたいと判断し、
『新興国株を減らしたい!』という誘惑に駆られているかもしれません。

(7月末時点で新興国株式インデックスの34.6%を中国株式が占めています)

 

 

ちょっとだけ中国の昔ばなしです。

「改革開放」政策に舵を切った鄧小平氏は
かつて「先富論」を説きました。

 

『先富論』とは?
「先に豊かになれる地域、先に豊かになれる人から豊かになろう」という考え方です。

 

 

ところが中国国内では
先に豊かになった人や企業が、
あまりにも豊かになり過ぎた・・。

ここからは政策による軌道修正が必要と、
中国共産党は判断したのかもしれません。

中国政府は今後、
超富裕層、超優良企業への締め付けを厳しくし、
『富の再分配機能』を強化していく流れのようです。

 

 

さて、
これを受けてあなたは、
『日株20%、先進国株60%、新興国株20%』のアロケーションを、

『日株20%、先進国株65%、新興国株15%』にしますか、

それとも
『日株25%、先進国株65%、新興国株10%』まで
新興国の割合を落としますか?

あるいは、
中国政府の政策変更は一時的なもので、
中国経済のファンダメンタルズは変わらないと判断し、
現状のままのアセットアロケーションとしますか?

 

悩みますよね?

悩んで当然です。

 

自分が決めた資産配分を、
雑音や騒音に惑わされずに維持し続けるには『鋼のメンタル』が必要です。

 

だったら発想の転換
「日株プラス先進国株プラス新興国株」という組み合わせに固執するのではなく、『全世界株式インデックス』というパッケージを持ってしまえばどうでしょうか?

 

 

『全世界株式インデックス』のルールはシンプルです。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(指数)という「おおきな箱」に入れられた「2965社の株式」があなたが保有するリスク資産となります(7月末現在。ファクトシートはこちら

 

もちろん内訳を見れば、
日本、先進国、新興国の50ヵ国に保有株式は跨りますが、

『全世界株式』はシンプルに2965社の株式を、個々の株式の大きさの比率に従って保有する「大きなパッケージ」なのです。これはもう単純に「世界株式の、たった今の勢力図」を持つということ!

 


たとえば新興国の株価が(先進国株と比して)大きく下落すれば、
(全世界株式内の)新興国株の『比率』は自然に下がり、

また逆に、たとえばドイツの株式の価格が(他の株式より)際立って上昇すれば、結果として(全世界株式内の)ドイツ株式の『割合』が増すことになります。


どこの国の、どこの株式が上がろうと下がろうと、日々自動調整機能が働き、『世界株式の現状の勢力図』縮小コピーし保有することになるのです。

 

株式市場(世界)全体として成長が続いていけば、
〇 どこの国がもっとも伸びるのか(伸びないのか)、
〇 どの株式がもっとも上がるのか(下がるのか)という、
予測をいっさい放棄してもよい『投資対象』と云えます。
日株+先進国株+新興国株より、全世界株式のほうが投資を続けやすい理由は、あなたの側に、組み合わせたり、組み合わせの比率を変えたりという『裁量の余地』がないためです(結果、シンプルに保有し続けるしかない・・。)

 

『全世界株式』という投資対象は決して簡略化ではありません。投資の合理化であります。そして投資信託として「全世界株式インデックスファンド」が登場したのは、今からたった4年前のことなのです。


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