バランスファンド

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)がつまらなさ過ぎる人は、「Smart-i 8資産バランス 安定成長型」もアリだと思います

2021年7月22日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

わたしは1日1回、
投資信託の運用レポートを見るようにしています。

バランスファンドのレポートを見る中で
「おっ、これはなかなかユニークだな」というものに出くわすことがあります。

 

 

りそなアセットマネジメントが運用する
「Smart-i 8資産バランス 安定成長型」もそのひとつです。
(SBI証券、楽天証券などでも購入可能です)

当該バランスファンドは
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)に『アクセント』を加えた商品と云えます。

 

具体的には
スリム8資産均等型という『定型』に、
「もうちょっと各市場内でのウェイトを反映させようよ!」
を実現させたバランスファンドなのです。

 

これは eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の資産配分。

 

 

こちらが
Smart-i 8資産バランス 安定成長型の「配分」です。

 

画像元:運用レポート(りそなアセットマネジメント)

まず「Smart-i 8資産バランス 安定成長型」の
『債券』への投資割合は40.9%になります。

(換言すれば、高リスクの株式・REITの割合は60%弱となります。)

新興国債券は、
世界の国債市場のマーケットシェアより若干低めの組み入れ。
ポイントは為替ヘッジありの先進国債券を17%配分している点でしょう。

 

『REIT』はスリム8資産均等型に比べるとずいぶん低めの組み入れ(9.2%)
しかも、世界REITのマーケットシェアを意識して、
国内REITのおよそ2倍を先進国REITに配分。

 

最後に『株式』には49.6%配分しています。
国内株式6.1%、先進国株式37.3%、新興国株式6.2%は「全世界株式の時価総額比率」に近いイメージとなります。

 

 

ただし『大枠部分』で見れば、
8資産均等型) 債券:株式・REIT = 37.5%:62.5%
Smart-i 安成) 債券:株式・REIT = 約40%:約60%
であり、
背中に背負う『リスク量』に大差はありません。

 

直近3年の成績を見比べても、
ピンク色の折れ線が eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

 

画像元:ヤフーファイナンス

 

ほぼ、同じですね。

両ファンドとも8つの資産に投資を行いますが、
連動を目指す『指数』は8つともすべて同じです。

 

次に手数料です。

「Smart-i 8資産バランス 安定成長型」の運用管理費用は年0.198%(税込)
スリム8資産均等型(年0.154%)に比べて若干高いですが、
それでもバランス型ファンドの中ではもっとも低廉な手数料率と云ってよいでしょう。

 

「じゃあ、大きく違っているのは?」

 

ズバリ、純資産額です。

「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」が1000億円を超えているのに比し「Smart-i 8資産バランス 安定成長型」は6月末現在で、33億円程度の純資産額しかありません。

 

 

ただ「Smart-i 8資産バランス 安定成長型」は
特定口座で購入できるだけでなく、

iDeCo(りそな銀行)の取り扱い商品でもあるため、
わたしは繰り上げ償還される可能性はきわめて低いと考えます。

もし、
あなたが『りそな銀行』とお付き合いがあって
資産運用の口座をりそなでお持ちなら、

特定口座「Smart-i 8資産バランス 安定成長型」
iDeCo 「Smart-i 8資産バランス 安定成長型」と、

商品を揃えることも可能ですよ。

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カテゴリ:バランスファンド

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