100年ライフプラン

FIREって「もっと柔軟な働き方を可能にして!」という若者からの催促現象なのでは?

2021年7月5日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まずは写真をご覧ください。

 

 

ここはどこですか?

 

アメリカです。

 

何の風景?

 

朝の通勤風景です。

うしろに大きな建物が見えますが、
これはフォードの自動車組み立て工場です。

 

1000人、2000人規模の人たちがこの工場に出社し、

「集団」で
「みな」が同じことを
「同じ時間」内に
「効率的に」行っていました。

まさに
『ザ・工業化社会』の縮図のような風景。

 

実はこの写真、
1915年のものです・・。

 

この写真を見るとなぜか、

 

 

 

〇 学校の教室で並んでいる私たちの姿

〇 会社の朝礼で訓示を受けている私たちの姿を

想起します。

これも「ザ・工業化社会」の片りんではないでしょうか?

 

この100年余り、
私たちはずっと

学生であれ、
会社員であれ、

 

誰かから言われた
「ひとつの正解」にたどり着こうと、
「皆」で
「一緒」に
「共通のレール」を走ってきたような気がします。

 

 

昨今のFIRE(経済的自立・早期リタイア)のムーブメントの裏には、
ひとつのアンチテーゼが隠されている気がします。

それは、

 

「いい加減、働き方とか生き方とか、もっと多様に柔軟にしようよ。」


というメッセージです。

 

あいも変わらず、
みな一緒の「ひとつの正解」を掲げ、
それに邁進させようとする姿勢の『企業』(学校)に愛想が尽き、

こんなところ早く辞めてしまおう、
自由になろうという意思表明を行っているのが、
FIREの実態ではないでしょうか?

 

 

かつては、
学校、企業という『組織』に属してこそ、

 

・どこかに所属している感覚
・誰かに認められている感覚
・自分が何かを達成できているという感覚

 

を持つことが出来ました。

 

今は高度なテクノロジーを用いて、
一人ひとりが自ら『発信者』となることができる時代です。

(そして「所属欲求」も「承認欲求」もある程度満たすことが可能です)

また、会社、学校以外の、
緩い柔軟なつながりを可能にする場所(サードプレイス的)がさまざま存在します。

 

 

先日のインデックス投資ナイト2021「第3部」で、山崎元さんがこんなことを言われていました。

たとえば
今の収入の半分程度になる形で「仕事」は続けて、
いっぽうで自分なりの「副業」も育てていく。

こういう「働き方」って(もちろん)アリです。
(山崎さんは「バランスファンド」みたいなものと形容されていました)

 

ご主人が向こう5年間、
時短で働くあいだ(週25時間)
奥様がフルタイムで働く。
その後、奥様が勉強し直すために3年間無職でいる。

もちろんOKでしょう。

いったん早期リタイアしたが、
3年くらい経ってからまた違う仕事に従事する。

こういう「働き方」も(もちろん)アリです。

 

人生の時間が長くなると、
本質的な「変化の波」を
2回も3回も受けることになるわけで、

(それに合わせて)
セカンドキャリアどころか、
3番目、4番目のキャリアを持つこともあり得るでしょう。

 

 

また希望的観測でいえば、
AIがこれから社会の隅々にまで浸透し、
「週休3日や週休4日」が現実になってくれば、
FIREするしないに関わらず、
働くことの「意味」や「概念」も大きく違ってくるはずです。

 

冒頭の自動車組み立て工場の写真に戻ってみましょう。

 

 

みな、一緒に、
長時間縛り付けておかなくては「生産性」が上がらないと考える企業なんて、まさに昭和の遺物だと思いませんか?

 

エッジの効いた個人が
それぞれのリズムで
自らが正しいと思う「正解」を、それぞれ求めていくEraにすでに入っているのではないでしょうか?

 

今の時代に合わせ、
個々人のポテンシャルを伸ばすことが、
結局のところGDPを引き上げることに貢献するとわたしは考えます。

いっぽう『働き手』のほうも、
何時間拘束され、
その苦役の対価として給料をもらうのではなく、

自分が為した成果に対して報酬をもらうという
意識転換が必要になってくるでしょう。

 

たとえFIREを達成したとしても、
それは人生の「一里塚」に過ぎません。

はっきり言って、
FIRE(経済的自立・早期リタイア)にたどり着けるのは優秀な人です。

ひとつの目標に向かって自分を律し、
実際に行動を起こせる人なのですから・・。

 

 

自由を手に入れた!= ゴールではなく、
そこからがまさに『Reスタート』であり、

誰に媚びる必要もない、
しなやかな情報や考えの発信を(実は多くの人が)望んでいます。

 

エッジの効いた個人が、
それぞれのリズムで、
自らが正しいと思う「正解」を求めていく・・

実はFIRE的な経験値を積んだ人こそ、
次の時代に求められる景色(ニーズ)が見えやすくなるのでは?

そこに突き進んでいけば、結果それが
2番目、3番目の仕事につながる可能性があります。

そのときには、
「もうこんなこと早く辞めてしまいたい!」
なんて思わないはずですよねw


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