お金の摩訶不思議

お金アンパンの味は変わります(あなたの「お金観」を掘り下げてみましょう)

2021年6月12日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

『お金』に対する感度、イメージって
ひとりひとり違っています。

このような違いはどうして生じるのでしょう。

私たち一人ひとりが
お金とどう関わってきたか、
そのヒストリー(歴史)が異なるためです。

たとえば、ですが、

 

『お金について、
いちばん最初の記憶ってどんなものですか?』

 

少し時間を取っていただき、
自身の細い記憶の糸をたぐってみましょう。

 

あくまで一例ですが、幼い頃に、
お金のことで両親がケンカしていたのをうっすら覚えていたりしませんか?

 

お金のせいで、
親がケンカしている。

 

 

あるいは、
親族がお金(相続?)のことで揉めていて、
仲が良かった叔父さんとその家族が、
ある年から突然来なくなった(会えなくなった・・)

 

友人に貸したお金が返ってこなかったというケースも、しばしば見受けられます。

お金は友情まで壊してしまう力を持っているのです。

 

あなたのお金に対する『体験』は
あなたの「お金観」に大きな影響を与えます。

 

それは、あなたの資産運用に影を落としたりもします。

 

たとえば年少期に、
親が「またお金が足りない・・」
「出費が・・」
という声を頻繁に聞いて育った人が、

成人後も過剰に手元にお金を残してしまう傾向があります。

 

わたしの場合、
お金の原風景は「1億円」でした。

 

 

わたしの父は製造業を営んでいましたが、
一度倒産した経験があります。

わたしはその時まだ小学生でした。

会社を再び興し奮闘する中、
父親はよく「借金が1億円あるんや」と言っていました。

1おく円!?

 

当時、父の言い方に悲壮感はなかったと思いますが、
「1億円」という言葉は
わたしの中でいつの間にかひとり歩きをして、
黒い大陸のようにどっしりと居座り、

 

(自分も含めて家族みんな)
このままでは
もう、あんまりいいこともないのでは・・?と、

 

勝手に悲壮に包まれ過ごした時期があったのを思い出します(^^)

 

 

こんなケースもあります。

 

自身が年少の頃から裕福であったため、
それが理由でいじめられ
(お金に対して)コンプレックスを抱いてしまった。
自分は一人っ子で、
買いたい物はたいてい買ってもらえた。
お年玉もたくさんの人からもらい、
その数字が途方もなく大きくなって、
それを両親に取られてしまわないか心配になった・・。

 


「宵越しの金は持たないよ」的な振る舞いも、

「ほぼすべての貯蓄を郵便局のかんぽに預ける習慣」も
その家が保持している『お金のカルチャー』です。

親兄弟の影響は絶大であり、
私たちは無意識のうちに、
その家の『お金アンパン』を食して大きくなっているわけです。

それが良いものであれ、
悪いものであれ、
あなたが無意識に育んだ『お金観』は、

「あなたのせいではありません。」

お金の『初期体験』から脱却することで、
自分らしいお金との付き合い方を、あなたは再構築することが出来ます。

 

〇 お金持ちになりたい。
資産が大きく増え、お金持ちになれた。

 

でも逆に、
日常の些細なことに喜びを感じられなくなってしまった。
(自分は何のために生きているの?)

 

〇 お金が大きく減ってしまい、貧乏になってしまった。

 

貧しくなればなるほどお金に囚われ、
物事の判断力は鈍り、ほんらい持てる力が発揮できなくなってしまった。
(自分は何のために生きているの?)

 

『お金があってもなくても、
人の悩みは尽きません。』

 

ほんとうは(もっとも重要なことは、)
お金との距離の保ち方、ではないでしょうか?

 

 

お金は大切だが、
絶対というほど大事な事象ではない。

あなたは真にそう思えますか?

必要なときに、
ムリなく利用すべき「道具」のひとつくらいに、お金のことを見定められるかどうか。

最近とみにそれを想います。

人との付き合い方と同様、お金との付き合い方も変えられます。
お金アンパンの味は、変わるのです!

 

おまけ)

マネー問診票
あなたとお金の親密度を測る55の質問です

カテゴリ:お金の摩訶不思議

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