投資家の感情リスク

投資は短距離走ではなく、100キロ走です(ゴールなんて遠すぎて見えません!)

2021年6月4日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

その分野の扉を開けようとするとき、
人は一所懸命になるもの。

あなたの投資もそうです。

・まずは無理なく税制優遇の窓口で。

ということで、

・イデコ(iDeCo)、つみたてNISAの手続きをし、
・実際、投資信託でつみたても始めた。

これだけで、もう立派なものです。

 

ところで、
「基本はやったよ。次は何をしよう?」ということで、あなたの中で『向上心』がふつふつと湧いています。

投資に対する感度は段々と高くなって、

次は、特定口座でETFを。
いや高配当の株、REIT(リート)の勉強もしてみようか。

と考えます。

 

そんなとき、
大学時代の友人からLINEが来ました。

「あのさ、イーサリアムってスゴイよ。
俺、80万円が300万円になっちゃった。」みたいなことを知らされます。

「これ(暗号通貨)は面白そう!」とあなたは思いました。

誤解がないように申しますと、
『知的好奇心の発露』は
ビジネスの世界では褒められるべきことです。

 

 

あるいは、
職場の同僚が毎月残るお金すべてを
「持ち株会」に全力投入しており、
2年で資産が倍になったと喜んでいます。

(おまけに掛金に10%の補助も出るし。)

あなたは投資の『次の段階』を考えていて、
その流れで
イーサリアム(暗号通貨)や持ち株会に興味を持ったわけですが、

これってごく自然なことでは・・?

 

「基本に慣れたら、別のことをしたくなる。」
これは人間の性(さが)でしょう。

 

しかし、
こと資産形成においては
「基本に慣れても、基本を続ける。」
だけなのです。

 

「えっ? おもしろくない!!」

 

イデコ(iDeCo)、つみたてNISAの次に何をするかというと、
(資金に余裕が出てくれば)
『特定口座』という窓口も用いて、
イデコ(iDeCo)つみたてNISAでやっているのと『同じ』ことをするわけです。

 

〇 同じカタチの投資信託で
〇 資産の配分も同じでOKです。

つまりは、投資に回す「資金の分量」を増やすだけ。

「なんとつまらない!」

 

よく長期投資といいますが、
所詮長期とは頭の中でうっすら灯る概念に過ぎません。

しかし 今(瞬間)は鮮明です。

たとえば80万円が300万円に!
2年で資産が倍に!

という『数字』はまさに劇的。

 

おそらく私たちがこの瞬間瞬間に惹かれるのは、
普段から数字で分かりやすい
『短めの競争』に終始しているからではないでしょうか。

 

・社内での営業成績。
・学校の期末テストの成績。
・工場での欠品率の数字。

 

今、友人のイーサリアム(暗号通貨)が
100・・ ⇒ 1200くらいになったとしましょう。

ちまちま「つみたて投資」をしている自分なんて、
100・・・・・・・・・・・・・・・・・?

相手の資産はすでに12倍になったのだから、
もう勝ち目はないなぁ・・。

 

 

ホントにそうですか?
(別に『短距離走』を走っているわけではないですよね?)

ふつうの生活者が
投資の勝ち負けの決着とする「地点」は、

自分が働かなくなるとき、
『リタイア時』という標(しるべ)でよいのでは?

そんな遠い地点なんてはるか彼方で、現在からはまったく見えません。そのくらい長い過程(プロセス)なのです。

 

『ウサギとカメ』のお話はご存じですね。

この寓話では、
ウサギはあまりに早く道を駆けたために、
自ら「サボって」昼寝をしてしまうわけですが、

投資の世界では、
頑張るのは「あなた」ではなく、
金融市場に存在する『資産』のほうです。

つまりは『あなたと友人』の競争ではなく、たとえば、全世界株式とイーサリアムの30年競争であったりします。

どうでしょう?今の時点での勝ち負けには、ほとんど意味がないと思いませんか?

 

他者を気にするより、
自分のスタイルが変容していないかどうかをチェックする。
ただそれだけでよいのです。

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