わたしのFP修行

えっ!「商品を購入する先」と「相談する先」をわざわざ分けるの?

2021年5月31日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

『電気洗濯機』を買うのに
別途「相談料」を払って、

 

「あのー、ワタシに合う電気洗濯機って
本当はどれなのでしょう?」

 

と聞く人は、まずいません。

 

資産運用の場合はどうでしょう?

〇 東京スター銀行に行っても
〇 ほけんの窓口に行っても
〇 みずほ証券に行っても

保険や運用の相談すること自体は『無料』です。

 

これらサービス会社は
商品を販売する際に「手数料」(利益)を得ていて、

私たち消費者はうすうす、
「あっ、この相談も手数料の中に入っているんだろうな・・」と承知しているはず。

 

 

山崎元さんのコラム
個人投資家のための切り札「コンサルティングのアンバンドル化」

を読むと、
意外なアドバイスが直球で語られていることが分かります。

 

お金の運用については、
「相談する先」と「商品を購入する先」を意識的に分離して、

それぞれを最適なものにしようとすることが
決定的に重要であり効果的だ。

 

もしかすると、今までにはない思考法?

どうしてわざわざ
「相談する先」と「商品を購入する先」を分けるのでしょう?

それは消費者自身が
目くらましに遭わないようにするためです。

 

合理的な個人投資家は、
「相談は無料だったけれども、
購入した運用商品では相当の手数料を払った」

というような状態に陥ることを、意識的に避けなければならない。

 

フム・・。

山崎さんは私たち消費者が
無料で相談ができた「お礼?」として、
相談先が勧める商品を安易に買ってしまうことに警鐘を鳴らしているのです。

 

 

金融商品を扱うサービス会社側には、サービス会社側の「都合」があります。

 

自身が売りたい高コストの商品、
それも、顧客のニーズから外れているかもしれない商品を、是が非でも売りたいがために、
『相談(無料)』をカモフラージュとして活用しているかもしれないわけで。

 

わたしは何人ものお客様から話を伺ったことがあります。

『ラスト10分のどんでん返し、』です。

 

 

FP(ファイナンシャルプランナー)の人が、
それまでとても親切に『相談』に乗ってくれていたのに、

たとえば120分中の、
ラスト10分くらいでチラッと図表を見せる、

その「ビミョーな間(ま)」に
「微妙な表情」が浮かび上がり、

実は・・〇〇〇〇という商品がありまして、というふうに、

金融商品の提案を突如し始めるという『どんでん返し』であります。

 

これも、相談そのものが無料だから成せる技なのでしょう。

上記コラム内での山崎さんの発言。

 

運用について相談したいことがある場合、
(1)運用方法・運用商品の選択に関する相談は
信頼できるファイナンシャル・プランナーに相応の相談料を払って行い、
(2)相談を踏まえて自分が買いたいと思う運用商品を最適な金融機関で購入する、というステップを踏むことが効果的且つ安全なのだ。

 

まさに同意です。

明日から仕事(カウンセリング)、頑張れそうですw

【追記】
アンバンドル(unbundle)とは?
一括して提供されていた商品やサービスを細分化し、分け隔てることを指します。

カテゴリ:わたしのFP修行

おすすめの記事