バランスファンド

バランスファンドは『自動矯正装置』が付いた金融商品です

2021年5月21日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

わたしは常々、
バランスファンドが過小評価されていると感じます。

「固定型」の資産配分で高度な分散が施され、
運用管理費用が低廉であれば、
バランスファンドはあなたが思っている以上に有用であります。

どの辺りが便利かというと、

 

『いつでも同じリスク量を負える』という点です。

 

 

 

資産配分が『固定型』のバランスファンドでは、
金融市場が不規則に、かつ大きくアップ・ダウンしても、運用会社が適宜「リ・バランス」を実施してくれます。

たとえば、

 

 

上記「株式50:債券50のバランスファンド」なら、
どんなことが起こっても、
この『基本比率』を死守してくれるわけです。

 

昨年3月の「コロナショック!」を振り返ってみましょう。

2月の下旬から3月の下旬にかけて、
世界の株式市場は「暴落」しました。
30数%も下がったわけです。

10%程度下がったときは、
「チャンスかも。買い増ししようかな」と思っていた人も、

 

 

ほんとうに30%超のマイナスになった際は、
目がテンになって思考停止に陥ってしまったかもしれません。

『暴落でバーゲンセールになっている!』と、頭の中では分かっていても、

もっと下がるかもしれない・・
ほんとうに今買って「正解」なの・・?と、

感情の揺れが大きくなって、
結局『行動』に移せなかった。という人もいるのでは?

 

 

だからこそ、バランスファンドの『出番』なのです。

たとえば上記「株式50:債券50のバランスファンド」では、
株式50、債券50を保つのが運用会社さんの『仕事』です。

しかし去年3月には(株式が暴落したため、)
この株式部分の割合がどんどん下がっていくわけです。

それを避けるため、

2月から3月にかけて
運用会社はひたすら債券より株式を多めに買い込んで、
「株式50%」を維持してくれたはず。

だってそれが、バランスファンドの「仕事」ですから!

 

暴騰時、バブルに近い時も、
また急落や、暴落時にも、

バランスファンドを保有していれば、
提示された「資産配分」通りに、
いつでも背中に背負う「リスク量」を同じに出来ます。

 

換言すれば、
いつでも「同じ姿勢」で投資と向き合うことが出来るわけです。

 

これこそ、バランスファンド最大のメリットでしょう。

 

どんな時に見ても、
いつでも【同じ】美しさだ。←富士山。

どんなときに食べても
いつでも【同じ】美味しさだよね。←コロッケ。

どんなときに行っても、
いつでも【同じ】気持ちのよさ。←台湾式足裏マッサージ

それと同じように、

 

どんなときに振り返ってみても
いつでも【同じ】資産配分だね。

 

が、
バランスファンドなのです。

 

 

自分で資産配分を決め
複数のファンドを管理するとなると、
定期的に「リ・バランス」と称して、

自身で高くなったファンドを売り、
安くなったファンドを買い増す作業が必要になります。
そうしないと、資産の割合が崩れてしまうためですね。

 

この「リ・バランス」の作業、
簡単そうに見えてなかなか難しいのです。

わたしはこれまでおよそ2000人のお客様とカウンセリングを重ねてきましたが、自分で資産を組み合わせているお客様の1/3以上の方が、実は「リ・バランス」が出来ていません。

最初の1、2回はできるのですよ。
でも、それを規則的、かつ継続的に続けるのは 至難の技、なのです。

しかし、あなたが「バランスファンド」を選択すれば、
この道具は資産配分のズレを適宜、自動矯正してくれます。

 

たとえば『楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)』は、
「リ・バランス」というメンテナンス作業を適宜行ってくれて、
0.222%程度の運用管理費用(税込)で済みますよ。

カテゴリ:バランスファンド

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