投資の発想法

どんなに投資対象を分散させても、10年の中で3.3年は『マイナスの年』を経験します

2021年4月25日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

「禍福(かふく)はあざなえる縄のごとし」

 

上記のことわざ、聞かれたことありますか?

禍福とは、
禍(わざわい)と幸福、という意味です。

禍(わざわい)の結果が、
幸せの起点になったりすることが人生の中ではあります。

また幸福が、
禍の元になってしまったり・・。

 

 

人の『幸・不幸』は、
縄(なわ)をより合わせるように
代わる代わる訪れるものだ・・
という意味なのです。

 

これって、金融市場も同じです。

縄(なわ)をより合わせる際に
表面と裏面を見るように、

成績がよい『投資対象』は毎年毎年、移ろっていきます。

 

また、ひとつの投資対象を注視しても
まるで縄(なわ)のように、

プラスのリターンも
マイナスのリターンも
代わる代わる訪れるものである・・

ホントにそうなのです。

画像元:三菱UFJ国際投信

私たちはどうも
直近の記憶に脳内を占領されがちです。

たとえばこの1年は、
株式市場が記録的に高いリターンを叩き出しており、

 

『先進国株式にマイナスの年がやってくる』なんて、
にわかに信じがたい心境の人もいるのでは?

 

しかし、
「禍福はあざなえる縄のごとし」なのです。

 

投資のパフォーマンスも変遷します。

この先、10年、20年と長いスパンで
リスク資産と付き合っていくわけですから、

「今年は良かった、去年は悪かったな。」という、短期の単純な述懐ではなく、

 

少なくとも『10年くらい』のスパンで、
金融市場の禍福を見つめる余裕が欲しいと思います。

 

(※スマートフォンの方は「横画面」にして↓図表を見てみてください。)

 

画像元:三菱UFJ国際投信

上記は
代表的な8資産(すべて指数ベース)の、
2009年から20年までの12年間の
年次パフォーマンスの推移』です。

よく見ていただくと、
国内債券を除いたすべての資産のパフォーマンスが、
見事に『ばらけている』ことが分かります。

 

どの資産が次の年、
もっともパフォーマンスがよくなるのか、
どのくらいの数字になるのか、

そこ『規則性』はありません。

(もし規則性が存在すれば、みんな大金持ちになってしまいますねw)

 

 

 

もうひとつ、気付いていただきたいのは、
どれほど手を尽くして投資対象を検討しても、
どれほど熟考して「分散投資」を施しても、

 

どうしようもない最悪の1年、
つまりは『総崩れの1年』というものが
否応なしにやって来る・・という事実です。

 

上の表でいうと、
『2011年』『2018年』がそうです。

「禍福はあざなえる縄のごとし。」

 

それとは逆に
毎日人に親切にして、
善行を心がけたわけでもないのに、

常識外れに、
もう不釣り合いなくらい、
パフォーマンスが良い年も訪れてしまいます。

 

プラスのリターンも、マイナスのリターンも不規則に代わる代わる訪れる・・。投資におけるテーゼです。

 

画像元:三菱UFJ国際投信

 

そして、
8つの代表的な資産
(国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リート)に『等分』に分散投資を行っても、

―つまり上記図表の「8資産均等」。

12年間で
3年、4年は『マイナスのリターン』に陥ってしまう・・。

これこそ統計的に見た、
現実的なパフォーマンス期待なのです。

 

(なお2020年は8資産均等は辛うじてプラスですが、ボラティリティの大きさから見て実質マイナスの成績くらいに考えておいたほうが良さそうです。)

12年で4回のマイナスとすると、

 

10年間の中で
3.3年、マイナスの年を経験する。

 

とても現実的な期待値です。

 

10年間で3.3年、マイナスの年を経験する。

 

ここを『基準』とし、
向こう10年、それよりパフォーマンスが悪ければ「ちょっと足踏みした10年だった」と、逆に向こう10年、これよりパフォーマンスが良ければ「出来過ぎの10年だった」と述懐してみましょう。

 

こういう「心持ち」こそ、
資産運用に挫折しないコツなのです。

上の図表は30分くらいかけて見る価値がある資料ですよ。)

 

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