ポートフォリオ運用

『過熱相場』であなたがやるべきこと(リ・バランス強化月間!)

2021年4月18日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

4月16日金曜日、米国株式市場の終値です。

 

ダウ平均はまた最高値更新です。
米国市場、強いですね。

 

しかし今の株価は
FRBが低金利を維持し続けるというお題目のもと、
1、2年先の利益まで織り込んでいる気がしてなりません。

 

以下は
S&P500指数に採用されている企業群の利益に対して、
株価指数が何倍くらい買われているかを示す、
S&P500のPER』です。

画像元:multpl

ずいぶん割高な水準になっています。

 

「まだ上がる?」
「どうして上がる?」
「いつまで上がり続ける・・・?」

 

気持ちの中に何となく違和感を抱えながらも、
私たち投資家は舞台から降りるわけにはいきません。

では、何をすべきか?

『リ・バランス』だと思います。

 

リ・バランスとは、
今の場合、

価格が上がり過ぎ、その割合が増した「資産」を売却して、
割合が減った「資産」を買い増しすることです。

つまり、
ほんらいの資産配分(ポートフォリオ)からズレた分、
売って→買ってという調整をして、

もとの資産配分に戻してあげることなのです。

 

 

〇 あなたが5つのファンドを組み合わせて
運用している場合も、
この5つのファンド内で「リ・バランス」は発生しますし、

 

 

〇 また、手元の安全資産(預金等)と、
投資を行っているリスク資産(バランス・ファンド)の割合を、
50:50としているあなたは、
今、安全資産:リスク資産 = 40:60 くらいになっているのなら、ここでも「リ・バランス」を行います。

 

すなわち、安全資産:リスク資産を
もとの『50:50』に戻すべく、
バランス・ファンドを10%分売却するわけです。

 

先日ツイッターを見ていましたら、
こんな呟きを見つけました。

 

 

普段のよっしーさんです。

よっしーさんは、
『ちょっとすっきりした』と言われていますが、

 

高くなったリスク資産を一部売却ができて、
気持ちがラクになられたのですね。

 

 

私たちは価格が上がり過ぎた資産を、
売るべきか・売らざるべきか?』と、
二者択一・運命論的に悩んでしまいがちです・・。

 

でも実はそれは間違いで、
「正解」はまったく違う場所にあるのです。

 

「正解」とは?
一部は『売りますが』、
残りは『持ち続ける』というもの・・。

 

よっしーさんの見解はこういうことだと思います。

 

〇 いつものように資産の定期点検をしたよ。
〇 自分で定めた運用の形(かたち)
つまり『ポートフォリオ』に比べると、
リスク資産の割合が増えていたから、
増えた分だけ売ったよ。
〇 それで割合が減った資産を買い増ししたんだ。

 

ということなのです。

伝わっていますね?)

 

 

ところで、
『リ・バランス』をするためには、

そもそもあなたの資産管理の形(かたち)
「ポートフォリオ」が決まっていなければなりません。

 

「実は、そのポートフォリオやらを、
しっかり考えたことがないんです・・」という人は、

これを機に、
5つのファンドで運用を行っている場合は、
5つのファンドの『保有割合』(ポートフォリオ)をしっかり定めましょう。

また、なんとなくバランス・ファンドのつみたてを続けてきた人は、これを機に、安全資産(預金等)とリスク資産(バランス・ファンド)の『割合』を、しっかり定めましょう。

 

たとえ放ったかし投資を標榜していたとしても、リ・バランスという名の「メンテナンス作業」は、すべての運用者にとって必須の、そして唯一の『仕事』なのです。

 

 

再掲になりますが、

十分に吟味をして、

手元の安全資産(預金等)と、
リスク資産(バランス・ファンド)の割合を、
50:50と決めたあなたは、

もし今、
安全資産:リスク資産 = 40:60になっているのなら、

安全資産:リスク資産をもとの『50:50』に戻すべく、
バランス・ファンドを10%だけ売却するわけです。

 

 

わたしは個人的には、
年に1回、ないし2回の『定期的なリ・バランス』で十分だと思っています。

ただし、時に『臨時の』リバランスを行うのはアリと考えます。

 

実はわたしは、
昨年の3月に『臨時のリ・バランス』を実行しました。
今の状況とは真逆で、
大きく下がった投資信託を買い増す行為でした。

 

今から臨時の『リ・バランス』を行うあなたは、
大きく上がった投資信託を一部売却することとなります。

私見ですが、2021年4月はすでに
臨時のリ・バランスに当てはまる、
行き過ぎたマーケット状況になりつつあると考えます。

当クリニックとして、4月、5月は『リバランス強化月間』と捉えます。

 

カテゴリ:ポートフォリオ運用

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