投資信託あれこれ

パート2) 20年ぶりの再会!しかしNさんが保有する投資信託の本数は112本に増えていました・・

2021年2月28日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

昨日の記事でお話した通り、
20年ぶりにNさんと再会して、
わたしは『長期投資』のプロセスというものを改めて考えさせられました。

・・運用を続ける・・

記してみれば↑たったの6文字ですが、
『長期投資』とはまさに試行錯誤の現場なのです。


1.当初とにかくがむしゃらに続ける
 (途中で止めない)

2.振り返ってみて、本当にこのやり方でOKかどうかを精査する

3.また真摯に続ける

4.増やすモードから使うモードも意識し始める
次の世代に手渡すことも考え始める

5.運用そのものは続けながら、4.を実践していく

 


Nさんはまさに、

2.振り返ってみて、本当にこのやり方でOKかどうかを精査する
に対応せざるを得なかったわけです。

 



一般に、投資信託の本数が増えてしまうお客様は、
そのファンドに対する『納得感』が低く、

(今のファンドより)こちらのほうがベターではないか?という自問から、どうしてもファンド数が多くなってしまう傾向にあります。


さて、画面越しにカウンセリングを行いながら、

 

わたしはNさん自身の中で資産額がもっとも多い「日本株のアクティブファンド」が、資産のシンプル化のカギを握ると考えました。

 

もし日本株のアクティブファンドを売却し、
バランスファンドへの乗り換えができれば、
保有資産の「スリム化」に向けて弾みがつくためです。

(ほぼ投資信託を売った経験がないNさんですから、『最初の一歩』がたいへん重要なのです。)


もちろんこのケースでは、

・日本株のアクティブファンドを一度に売って、
・バランスファンドを一度に買い付けてもOKと考えました。


なぜならNさんはすでに『株式ファンド』を保有済みで、背中に「リスク」を負っている状態だからです。

 



 

その後、二段階に分け、

・既存ファンドの売却
・新たにバランスファンドを購入
という『お引っ越しのスケジュール』を話し合いました。

繰り返しになりますが、
あえて段階を踏んだのは、
最初の日本株アクティブファンドの売却で「スリム化」に弾みをつけたかったためです。


また少々「急」で
ドラスティックではありましたが、

Nさんには、

4.増やすモードから、使うモードも意識し始める
次の世代に手渡すことも考える

を実践していただくことになりました。


それは、

・子どもさんへの(無理のない範囲での)暦年贈与
・未成年口座での子どもさんのつみたて投資
・お金を使う=経験を買うということの練習 です。 



子どもさんへの暦年贈与 → 積み立て投資(未成年口座)は、『ワンセット』で繋がっているとご説明しました。

また『使う』ということに関しては、Nさんもここ数年でお気持ちに変化があったようで、休みはできるだけまとめて取り、家族サービスに勤しんでおられるそう・・。


カウンセリング終了後、
Nさんから、
「当時とぜんぜん変わらない感じが良かったです」というご感想をいただき、内心ホッとしていますw

※当記事はNさんご本人の了解を得て、書かせていただきました。

カテゴリ:投資信託あれこれ

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