ポートフォリオ運用

日本株の割合を是正するラストチャンスかも?

2021年2月16日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

日経平均株価が30年ぶりに3万円を回復しています。






円安基調でもあり、
しばらくは祝宴が続くかもしれません。

しかし、です。


あなたが保有する日本株や、日本株式ファンドの価格が上がった、というのは資産管理の一面を示しているに過ぎません。

別の角度から見ると、
心の奥底で長年モヤモヤと気にし続けてきたコトが、
ぽっかりと浮かび上がってくるのでは?

それは・・?

「ワタシって、日本株の割合高すぎない?」



そう、
考えようによっては今こそ
リスク資産全体の中で、
日本株の割合を是正する『一大チャンス』なのかもしれません!

 

特に、リスク資産の中で
日本株の割合が5割を超えている人。
いや4割を超えている人も対象となるでしょう。



「ワタシって、日本株の割合高すぎない?」
とは、

「わたしって、自国の株式の割合が高すぎない?」

 

と同じ意味です。


なにも日本人だけではありません。

アメリカ人もフランス人もタイ人も台湾人も同じように、
自国の株式の割合が高くなってしまうクセを持っています。

これを資産運用の世界では
ホームバイアス現象』と呼びます。

 



この『ホームバイアス現象』が人一倍強いのは?
そう、アメリカ人ですね。


アメリカ人はどこか、
「私たちが中心!私たちがナンバーワン!」という意識があるため、

〇 自分たちがよく知らない
〇 他の国々の広い範囲の株式に投資を行うなんて、


かなりハードルが高かったはずなのです。


そのハードルを切り崩すきっかけとなったのが、
1990年にバンガード社が設定した
「Vanguard European Stock Index Fund」です。

このファンドはおそらく、
自国以外の国地域に投資を行う初の
「外国株式インデックスファンド」であり、

多くのアメリカ人に、
よく知らない広範な対象こそ、
インデックス投資に向いているのですよ」と、啓蒙するきっかけとなった金融商品です。


今ではアメリカ人でさえ?
国際的に分散投資するのは当たり前になっています。

いや、実は日本人もすでに
国際的に分散投資をする人になっています。

 

野村総合研究所が出している
『公募投信の資金動向』(2月12日分)によりますと、

 



画像元:ロイター


株式、債券、不動産投信ともに、
国内よりも海外モノのほうが純資産額が大きくなっています。

特に『株式』では、
海外株式の純資産は国内の3倍近くです。

 

そう、個人投資家はすでに、
資産の『適正配分』を意識し始めているのです。


ちょっと自分事として考えてみてください。

 

保有資産(価格)が下落する中では
なかなか「資産配分を作り直そう!」
= リ・アロケーションしよう!とは思いにくいものですよね?



日経平均株価が3万円を超えた今だからこそ、
日本株式に偏重したあなたのポートフォリオを修正

→ すなわち『日本株』→「海外株式」へシフトする
一大チャンスだとわたしは思います。

(これは何も特別なことではなく、食のバランスを見直すのと似ています。)

あなたの資産配分(ポートフォリオ)は
あなたの意思表示そのものであり、
それを『正す』のには、やはりキッカケが必要なのです。

お知らせ)

当クリニックでは「個別カウンセリング(オンライン)」を通じて
リスク資産の現状を整理整頓し、
あるべき資産配分に移行させる『お引っ越し』のお手伝いを行っています。

 

カテゴリ:ポートフォリオ運用

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