つみたてNISAとiDeCo、どっちから始めるべき?
2021年1月24日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
本日はNightWalkerさんの記事
『つみたてNISAとイデコ、どちらから始めたらいいですか?』に便乗させていただきますw
NISAにしろ、イデコ(iDeCo)にしろ、
税制優遇のしくみがあるからこそ、
投資に興味を持つ人が増えているというのは事実だと思います。
しかし、上記記事内でも、
NightWalkerさんが警鐘を鳴らしておられますね。
「非課税制度があるのでもったいないから投資をする」は順番が逆です。
ハイ。まさに。
いくら優遇制度が目の前にあっても、
投資の本質は(なんら)変わりません。
それはどう転んでも、
『ワサビ入りまんじゅう』なのです。
税制優遇という箱を開けて中を見ると、
そこには『まんじゅう』が入っています。
一見、おいしそう(儲かりそう)に見えますが、
たまにワサビ=(辛いよ!)に当たったりします。
つまり、
価格が大きくアップダウンする「おっかない部分」も含んでいるわけです。
これが『投資の本質』。
(非課税口座であろうと、所得控除があろうと、その本質は変わりません!)
そこを納得していただけたら、
わたしは『iDeCo』から始めることをお勧めします(NightWalkerさんと同じ)。
iDeCoこそ、ビギナーにとっての
資産運用の『練習場』であるためです。
(だから練習場として適しています)
〇 iDeCoは60歳までお金が出せないよ。
(だから長期投資として練習しやすい)
〇 iDeCoはつみたてNISAより商品ラインナップが少ないよ。
(だから選択して実行しやすい)
要はiDeCoには「制約」があるからこそ、
悩み過ぎず、スタートが切りやすい側面があるわけです。
また、所得控除によって定期収入(節税によって余計にお金が手元に残る)があるため、市場のアップダウンがあっても、つみたてを続けるインセンティブが保ちやすいでしょう。
昭和の書類主義と揶揄される
iDeCoの手続きの中身ですが、
少しずつ変わり始めています。
『iDeCo お申し込みの一部電子化対応開始につきまして』
〇 楽天証券
『iDeCoの加入・移換申込をウェブ完結に』
(ついでにiDeCo加入時の手数料もディスカウントして欲しいw)
ところで、投資の超ビギナーの人が
iDeCoを窓口につみたて投資を始める場合、
「金融商品選び」が待っているわけですが、
(最初は)
すごーくリスクが小さい商品でもよいと思います。
たとえば『バランスファンド』で株式の割合が20~30%のものとか。
もしあなたがパートナーに
『節税』という魅力とともにiDeCoを勧めたなら、
(最初は)ズバリ定期預金でもよいのです。
投資という海に初めて飛び込む人が、
iDeCoで株式ファンドのみを選ぶのは(最初の選択としては)お勧めできません。
最初からそんなに無理をする必要ないのでは?
リスクを負うとしても、
「株式50%、債券50%のようなバランスファンド」が
スタート時の道具としてはちょうど良いのです。
(もちろん、運用管理費用は低いモノのほうがよい)
たとえば、です。
iDeCoで4年ほどバランスファンドを積み立てて
フム、こんなふうに投資信託は価格変動するのか、
経済や政治のニュースに、こんなふうに金融商品は反応するのかなど、
リスクの『特性』を
自身の身体でおぼろげながらも感じることが出来るようになったら、
(また自分はそこそこ『リスク耐性』が強いと実感できるようになったら)
そのバランスファンドを売って、
株式ファンドに乗り換えるという
「スイッチング」を行ってもよいわけです。
この際、たとえバランスファンドに利益が乗っていても、
iDeCoでは課税が繰り延べされますから、
売却したお金は丸々株式ファンドの購入に充てることができます。
途中で資産の型(ポートフォリオ)を
いかようにも変えることが出来るのです。
ココが、
つみたてNISAにはなく、iDeCoに備わっているメリット。。
最後に、
制度全体の骨子部分でいうと、
やっぱりiDeCoの拠出限度額はもっと多く、
最低今の「2倍」程度にしてほしいですね。
アメリカ内国歳入庁(IRS)によれば
米国の確定拠出年金制度、401(k)プランでは、
2020年、2021年の年間拠出限度額は19,500ドルもあるのです!
(1ドル103円とすると、月ベースでもなんと約16.7万円!
これがすべて所得控除の対象なのですよ)
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カテゴリ:確定拠出年金(iDeCo・企業型)