投資の発想法

FIRE、人生を切り拓くために資産運用する人

2021年1月15日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

昔から若者は野心的です。
いや、野心という名の炎(FIRE)を持っているからこそ、若者なのでしょう。

今日お話しするFIREは、
「炎」のほうではなく、
FIRE(経済的独立・早期リタイア)ムーブメントのことです。

わたしは「Our Rich Journey」というYouTubeチャネルを登録しています。
(チャンネル登録者数は40万人超)



この動画に映っているアマン、クリスティーナ夫妻はサンフランシスコの出身ですが、

2019年にアマン39歳、クリスティーナ41歳のときに「早期リタイア」を達成され、今は家族4人でポルトガルに住んでいます。




画像元:Our Rich Journey

お二人は常に収入の7割を貯蓄に回し、
そこからETF、インデックスファンドを用いて資産を積み上げ、また、不動産のリノベーションでも収益を得てきました。


あるいは日本では、
三菱サラリーマンさん(穂高唯希さん)が有名ですね。

 




画像元:三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた


(偶然ですが)穂高さんも2019年セミリタイアを達成。

【FIRE】30歳で本当にセミリタイアしました。【念願】
(上記の記事執筆時点で、7000万円の金融資産を積み上げられたのです)

なぜセミリタイアしたかと言えば、
要因は様々ありますが、端的に言えば、
もう30才を迎え、これ以上自分を欺きたくなかったからです。



FIREを目指す若者が増えている背景には、
社会の閉塞感があります。

穂高さんは自身のプロフィールで、こんなふうに記されています。

 

会社にいる方々と自分とでは、
考え方・価値観が根本的に異なることに気づく。
「普通でいなければならない」空気に違和感を覚える。

「自分は、果たしてこのために生きてきたのだろうか」と考える。



若者の言動は、
世の中の先行指数だとわたしは思います。

が、若者が所属する会社(特に大きな会社)は、
過去の利益の積み重ねで成り立っており、世の中の遅行指数となり得ます。

「先行」 ・・・・ 「遅行」

このギャップに悩み、
息苦しさを感じるのは若者の条件反射なのではないでしょうか。

 



FIRE組にとっては、

自分らしく生きたい。
そのための財的インフラを確立したい。

そのための「経済的独立」であり、
それを達成するために「資産運用」があるに過ぎません。

この場合、運用はあくまで『手段』です。

ただ、文字通り、己が人生を切り拓くために、
20代、30代の若者が真摯に、金融商品を活用する姿が見えてきます。

ココが新しいのです。



明確な目的のもと、
自身の人生に載せ、金融商品を利用するわけですから、

・単に儲けるためとか、
・まとまったお金が入ったからちょっと運用してみようとか、
そういう旧来的な投資家像とは一線を画すわけです。

 

FIREは紛れもなく、資産運用の新たな担い手です。


アマン、クリスティーナ夫妻にしろ、
穂高さんにしろ、
具体的な投資手法についてはわたしとは異なる部分もあります。

しかし、たとえば穂高さんの、
田舎に住みながら、
牧歌的に自身の人生をエンジョイしようとする姿に大いに共感する一人です。

 

今の時点で見えてしまう、ありがちな未来に迎合することなく、
ギリギリ寸前まで自分が変わりながら(その結果)見えてくる未来を、迎えたくはないですか?


FIREムーブメントの奥底には、
自分の人生は自分で面倒を見る。
この強烈な自負があると感じます。

最後に、
三菱サラリーマンさん(穂高唯希さん)の上記記事内のことばを。

これ以上、
自身の望まない人生を生きるわけにはいかず、
また現状に不満を感じるような人生とは
決別すべきという思いも日に日に強くなっていきました。


紛れもなく、ライフを切り拓くひとりの若者の姿だと思います。

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